巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

食文化

インスタントラーメンの歴史

昨日、渋谷にいったら駅構内に「日清 ラ王袋麺屋」という立ち食いラーメン屋(?)があったので食べてきました。 味は……、ラ王でした。(笑) 品は「醤油味」と「味噌味」の2種類。 お値段は250円。 まあ、これはお買い得というところなのではないでしょ…

目玉焼きの歴史

この前、目玉焼きを作ろうと思って、卵を割ったら双子ちゃんでした。 最近、双子の卵ってめずらしいよねえ。 いまや卵っていうのは、ほとんど工業製品化されていて、規格にに外れた卵ってのはハネられてしまうらしいんですね。 双子の卵の場合、産むのは若い…

美味しいと思う心

ときどき思うんだけどさ、多くの人に【美味(おい)しい】ということを大切にしてほしいと思っているんです。 なにが? ってみんな思うかも知れないけれど、【美味しいという感覚】はその人、個人の感覚なんですね。 だから他人が【美味しい】と思ったものが…

卵かけご飯の謎

以前、吾輩が「勘違いだらけの通説世界の食文化」 という名著を書いたとき、中にいれなかったエピソードがあるのだよ。 (うっかり忘れてまして……(苦笑)) それは、江戸時代に「TKG]こと「卵かけご飯」はなかったということだ。 卵かけご飯が食べられ…

生命を食べるということ

前回「動物を飼うということ」という記事を書いた。動物を飼うということは、その動物を飼うことによって、何らかの利益を得ることである。・愛したいという心や、動物から癒されたいという気持ち。 ・動物を飼うことで狩猟や番犬として役立たせる。 ・馬を…

コーヒーフレッシュが使い放題である本当の理由は恐ろしい

女優の月島天女(つきしまあまめ)さんから教わったのだが ※右が天女さん コーヒーフレッシュというのは、実はミルクでも乳製品でもないらしい。 コーヒーフレッシュの正体は、実はサラダ油だったのだ。 ちょっと待って、それは詐欺ではないのか?と感じる方…

人は腐っていくのか熟成していくのか……

売られている魚には「活け魚」と「鮮魚」があるのはご存知だろうか? 魚は死ぬと死後硬直をおこす。 捕獲されてから死後硬直を起こすまでの魚を「活け魚」という。 死後硬直が解けて腐る前までを「鮮魚」という。 刺身として食べるのは「活け魚」の状態で、…

冷やし中華と日中関係

尖閣列島問題等で、日中関係が冷え込んでいるそうです、 いわゆる冷やし中華状態! でもね。 冷やし中華を考えたのは、日本人なんです。 昭和12年、宮城県仙台市の中華料理屋さんが、冷やし中華の編み出したと言われているんです。 昭和12年というと、中国で…

アメリカ伝来

アメリカ大陸から伝わってきたものは、数多いのです。 野球はバスケもそうだけど、はるかそれ以前。 コロンブスがアメリカ大陸を発見して持ち帰ったものが、たくさんあります。 とうもろこし、ジャガイモ、トウガラシ、カボチャといった野菜たちに たばこ。 …

フランス革命がレストランを生んだ

料理の歴史というのはおもしろくて、フランス料理の『レストラン』というものがあります。 実は、フランスの歴史のおいて、いまでいうレストランが生まれたのは、フランス革命の後からと言われています。 いえ、ただしくはフランス革命の20〜30年前に、レス…

健康食品の怪

テレビを観ていると【ケフィア】なるものの、宣伝をやっておったのだよ。 なんでもロシアなどで、よく飲まれている健康食品であるらしい。 また、テレビなどを観ていると、中国の健康食品などもよく出てくるのである。 ヨーグルトで有名なブルガリアなんかも…

肉食とタブー

人が肉を食べるというのは、ライオンやチンパンジーが肉を食べるのと、ちょっと違うのであるよ。 人間には、宗教や民族によって『肉食のタブー』ってモンがあるのだよ。 食のタブーっていうのは、「食べる気もしないおぞましいもの」ってことで、どこの民族…

肉は穀物だ!

人はパンのみで生きるのあらず! 肉だ! 血のしたたるような肉喰わせろ! てえことでこんにちわ。真夜中の肉食獣、巨椋修です。 昨日、急に肉が喰いたくなって、ステーキを700グラムばかり買い、レアに焼いてモリモリ食べておりました。 さて、1981年…

刺身って・・・

あえて、好きな食べ物の悪口を書いてみようと思う。 【刺身】 食い物にしては殺伐とした名前だ。 【お造り】 造ってねえよ。 生魚をスライスしただけの食べ物。 【寿司】 ライスボールにスライスした生魚をのせた食べ物。 こうやって書くみもふたもないねえ…

ついに出版!『勘違いだらけの通説世界の食文化』

ついに出版しました!巨椋修(おぐらおさむ)著 『勘違いだらけの通説世界の食文化』 むしろ、この本を買わねば、損であろうよ。 さあ、この本を読んだらあなたも料理の錬金術になれる! (わけではない) ちなみにこの本が出版されたきっかけは、このブログ…

食文化異見

ある料理評論家が、アメリカ人に 「アメリカ人って、たかだか分厚くスライスした牛肉を、焼いただけの料理を有難がってるから、味音痴なんだよ」 と、厳しく批判したところ、そのアメリカ人から 「何エラソーなこと言ってんだよ。日本人だって、 スライスし…

北京料理の歴史は浅い?

食文化についての仕事をしております。 食文化というのは、調べると調べるほどよくわからなくなってくる。(笑) ただ、ひとつわかったことは、世界の有名料理のほとんどは、意外なくらいに歴史が浅いということですね。(笑) 単純に浅いと言い切ってしまっ…

カレーはお箸かスプーンか?

5年前に、富山県が学校給食で、約4割ほどの学校で、カレーライスをお箸で食べさせているということが話題になったことがあるのですよ。で、『学校給食で、カレーライスをお箸で食べさせるか、スプーンで食べさせるか?』ということが、富山県で論議になった…

養殖は世界を変える

この前、テレビでいろいろな養殖を特集してたんですよ。 その中で、魚の養殖業を営んでいるオジサンがおもしろいことを言っておりました。 「松坂牛も、神戸牛も、薩摩の黒豚も、言ってみればみんな養殖じゃないですか! 魚介類だって、そのうち養殖のほうが…

カレー伝来奇譚

読書の方から、次のような質問を受けましたので、お答えいたします。 Q:人はなんのために生まれてきたのかわからないけど、カレーはなんのために生まれてきたのでしょうか? A:昔々、三蔵という食い意地のはったクソ坊主がいました。クソ坊主は「天竺に…