自民党はなぜ強い


政治思想が「右から左」「左から右」へ180度ガラリと変わる人の心理学
政治の記事などを書くと、ときどき右や左にひどくかたよった人が、コメントを出してくることがある。
その多くが、いささか幼稚で読むに値しないようなものが多いのだが、たまに「おっ」と思わせてくれるものがあったりする。
ひとつおもしろいのが、そういう人が、ある日突然、右から左に、あるいは左から右に180度、まるでオセロのように立ち位置が変換することがあるのだ。
ぼくの場合、個人的に複数人そういった人を知っている。
一見、思想が真逆になったように見えるのだが、心理学や精神医学の視点で見ると、実は「根本の心理(脳のクセ)」は、ほとんど変わっていないらしい。
なぜ、このような急激に、しかも極端に変わるのか。
その背景にある3つの心理的要因があるらしい。
【1.不安な脳が陥る「白黒思考」】
物事を「100%善」か「100%悪」でしか捉えられない「白黒思考(二分法的思考)」というものがある。
これは一部の精神疾患の特徴として知られているが、実は普通の人であっても、強い不安やストレスを抱えたときには容易に発動する。
脳は強い不安を感じると、複雑な現実、つまり「グレーゾーン」を考える余裕を失う。すると生存本能として、「敵か味方か」「安全か危険か」をはっきりさせようとするのである。
その結果、信じていた思想に少しでも幻滅すると、不安な脳はそれに耐えきれず、一気に反転する。
そして、その反対側にある思想を「新たな救世主」として盲信してしまうのである。
【2.左右で共通する「脳のシステム」】
ケンブリッジ大学などの研究では、極端な右翼と極端な左翼は、脳の「認知スタイル」が驚くほど似ていることが示されている。
彼らは、複雑な社会問題を「複雑なまま受け入れること」、つまり不確実性に対して強いストレスを感じる傾向がある。
彼らにとって重要なのは、右か左かではない。
「敵と味方がはっきりしており、答えがシンプルな世界観」そのものなのである。
だからこそ、脳のシステムはそのままに、中身の信条だけを丸ごと入れ替えるほうが、不安な脳にとっては楽なのである。
【3.「孤独」とアイデンティティへの依存】
社会的な孤立や強い劣等感など、メンタルの脆弱性を抱えているケースも少なくない。
過激な思想やコミュニティは、孤独な人に対して「君は悪くない。悪いのは社会(敵)だ」という強い承認を与えてくれる。
しかし、その集団内で人間関係のトラブルが起きると、その承認は強い恨みへと変わる。
そして、自分の孤独を埋めてくれる「次の居場所」を求め、真逆の過激なコミュニティへと身を投じることになるのである。
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彼らは思想そのものが変わったのではない。
「強い不安から逃れるため、極端でシンプルな正義に依存したい」という心理的な構造を繰り返しているだけ、と見ることもできる。
これは、アルコールやギャンブルなどで依存の対象が次々と変わる心理と非常によく似ている。
人間の心や社会の課題は、本来、グラデーション(灰色)なものである。
先行きが見えず、不安の多い時代だからこそ、一歩引いて「曖昧さ」や「グレーゾーン」を受け入れる心の余裕を大切にしたいものである。
#心理学 #認知バイアス #白黒思考 #メンタルヘルス #大人の学び
影のCIAと呼ばれるジョージ・フリードマンが描く「未来の世界大戦(第三次世界大戦)」のシナリオ
さて、みなさんは「影のCIA」と呼ばれる地政学者、ジョージ・フリードマンという人物をご存じだろうか?
フリードマンは、民間情報機関ストラトフォー(Stratfor)の創設者として知られ、地政学や人口動態の視点から国際情勢を分析してきた人物である。

彼は2009年に出版した『100年予測』(原題:The Next 100 Years)の中で、21世紀に起こり得る政治・経済危機、国際紛争、さらには宇宙開発やエネルギー問題に至るまで、大胆な未来予測を提示した。
その内容を要約すると、
・ロシアによるウクライナ侵攻と、その後のロシアの衰退
・アメリカ社会の分断と「世界の警察」からの撤退
・中国の台頭の限界と長期的な停滞
・日本の再軍事化と東アジアの覇権国になる
などである。
2009年当時、ロシアがウクライナへ全面侵攻することを真剣に予想する者はほとんどいなかった。また、多くの専門家は「21世紀は中国の世紀になる」と考えていた。
しかし現実には、ロシアはウクライナへ侵攻し、中国経済も不動産問題や少子高齢化など深刻な課題に直面している。
もちろん、フリードマンの予測がすべて的中したわけではない。しかし、少なくともいくつかの大きな流れについては、驚くほど現実に近づいているようにも見える。
それでは、フリードマンが描いた未来を順番に見ていこう。
ロシアのウクライナ侵攻と中国への依存
フリードマンは、「ロシアは旧ソ連圏に緩衝地帯を確保するため、再び勢力圏の拡大を目指す」と予測していた。
実際、2014年にはクリミア併合が起こり、2022年にはウクライナへの全面侵攻が始まった。
現在のロシアは欧米諸国から経済制裁を受け、中国との経済関係をこれまで以上に強化している。
フリードマンは、ロシア最大の弱点は人口減少と広大すぎる国土にあると指摘している。短期的には軍事力を行使できても、長期的には国力の維持が難しくなり、徐々に弱体化していくという見方だ。
中国の停滞と限界
かつて世界中の専門家が「中国がアメリカを追い抜く」と予想していた頃から、フリードマンは中国の将来に懐疑的だった。
その理由は主に三つである。
第一に、沿岸部と内陸部の経済格差。
第二に、急速な少子高齢化。
第三に、海洋国家としての制約である。
中国は巨大な経済規模を持つ一方で、国内には深刻な地域格差を抱えている。また、一人っ子政策の影響による人口構造の変化は、今後数十年にわたって中国経済の重荷となる可能性が高い。
フリードマンは、中国が直ちに崩壊すると予測しているわけではない。しかし長期的には成長が鈍化し、現在のような勢いを維持できなくなると考えている。
日本の台頭と再軍事化
中国の影響力が低下する一方で、フリードマンは日本の戦略的重要性が再び高まると予測している。
その理由は、日本が島国でありながら世界有数の工業力と技術力を持っているからだ。
日本は資源の大半を海外から輸入している。そのため、国家の生命線であるシーレーン(海上交通路)を守る必要がある。
周辺地域の安全保障環境が悪化すれば、日本はより強力な海軍力や防衛力を持たざるを得なくなる。
近年の防衛費増額や宇宙・サイバー分野への投資は、その流れの一端とも見ることができる。
フリードマンは、日本が再び東アジアの有力国として存在感を高めていくと予測している。
日本が抱える地政学的弱点
しかし、このシナリオは日本にとって必ずしも明るい未来ばかりではない。
日本最大の弱点は、資源と食料の多くを海外に依存していることである。
エネルギーや食料の輸入ルートであるシーレーンが脅かされれば、日本経済は深刻な打撃を受ける。
つまり、日本が国際社会で影響力を持つためには、同時に海上交通路を守る能力も必要となるのである。
将来の日米対立という大胆な予測
フリードマンの予測の中で最も議論を呼んでいるのが、日本とアメリカの対立である。
彼は、アメリカの最大の国家利益は「ユーラシア大陸に自国を脅かす覇権国家を誕生させないこと」だと考えている。
もし日本が東アジアで圧倒的な影響力を持つようになれば、アメリカは日本を潜在的な競争相手として警戒する可能性があるという。
そして『100年予測』では、2050年前後に日本とトルコが連携し、アメリカと宇宙空間を含む新たな戦争を行うという大胆なシナリオが描かれている。
もちろん、この予測を支持する専門家は多くない。
現時点では、日米同盟は極めて強固であり、両国が軍事的に衝突する兆候は見られない。
しかしフリードマンは、「国際政治に永遠の友人はいない。あるのは永遠の国益だけだ」という地政学的な視点から、このような未来を描いているのである。
未来の戦争はどう変わるのか
フリードマンが描く未来戦争は、第二次世界大戦のような総力戦ではない。
少子高齢化によって先進国は大量の兵士を動員できなくなり、無人機、ロボット、人工知能、宇宙兵器が主役になる。

そのため、国家同士の対立は続いても、20世紀のような数千万人規模の戦争は起こりにくくなるという。
仮に日本が敗北したとしても、本土が焼け野原になるような戦争ではなく、軍事力や宇宙戦力の無力化が主な目的になると彼は予測している。
フリードマンは当たるのか?
ここまで見てきたように、フリードマンの予測には既に現実化した部分もあれば、極めて大胆で実現性が疑問視されている部分もある。
ロシアとウクライナの対立、中国の成長鈍化、日本の防衛力強化などは、確かに彼の予測と重なる面がある。
一方で、日本とアメリカの宇宙戦争や、中国の分裂といった未来は、現時点ではあくまで仮説の域を出ていない。
だが、彼の予測の価値は未来を正確に当てることではなく、「地理と人口という変わりにくい条件から世界を見る」という視点を与えてくれることにある。
果たしてトルコやポーランドは本当に大国へ成長するのだろうか。
そして日本は再びアジアの中心的な国家となるのだろうか。
未来は誰にも分からない。
だが、ジョージ・フリードマンが描いたシナリオは、これからの世界を考える上で非常に興味深い思考実験であることは間違いない。
旅をするサル 7万年前、ホモ・サピエンスに何があったのか?
ホモ・サピエンスは約20万年前に誕生したとされる。しかし7~8万年ほど前、急激な寒冷化のため約2千人にまで減少し、絶滅寸前となった。
この時期にサピエンスには認知能力の大きな変化が起き、絵を描くようになったり、複雑な言葉を獲得したりしたと考えられている。つまり急激に頭が良くなったのである。
サピエンスが服を着るようになったのも、絵を描くようになったのもこのあたりからだという。
この時代、ネアンデルタール人やデニソワ人といった他の人類はすでにユーラシア大陸に進出しており、ネアンデルタール人はもっと古くから服を着ていたというから、この時代までのサピエンスは彼らより劣った人類だったようにも見える。
約5万年前、サピエンスはようやくアフリカからユーラシアに進出する。サピエンスの先祖であるホモ・エレクトスははるか以前に出アフリカを果たし、ユーラシア大陸に拡散しているから、相当な遅れである。

ホモ・サピエンスの誕生と拡散www.maruzenjunkudo.co.jp
ヨーロッパにはホモ・サピエンスより先にネアンデルタール人が住んでいた。ネアンデルタール人は体格や筋力ではサピエンスより優れていたと考えられているが、サピエンスほど言語が発達していなかった可能性がある。
また、狩猟の仕方も石器や棍棒で大型動物と直接戦って狩るのに対して、サピエンスは槍投げ器や弓矢などの飛び道具を活用したという。おそらくサピエンスは、複雑な言葉を使ったチームワークと飛び道具によって、ネアンデルタール人の縄張りを侵食し、やがて置き換わっていったのだろう。
約4万年前にはネアンデルタール人は姿を消している。
ただ、出アフリカを果たしたホモ・サピエンスの遺伝子には数パーセントほどネアンデルタール人の遺伝子が残っていることがわかっている。両者が交雑していたことは間違いない。
人類は他のサルと違って旅をするサルである。チンパンジーやゴリラは決まった地域で暮らし続けるが、人類、特にホモ・サピエンスは1万年前には地球上のほぼすべての大陸へ拡散していた。
そして今では宇宙にまで旅をするようになった。
考えてみれば不思議な話だ。7~8万年前には絶滅寸前だった一群のサルが、言葉を手にし、絵を描き、神話を語り、船で海を渡り、ついには月へ行き、宇宙へと飛び出したのである。
こんなことを考えていると実におもしろい。
ベルリン壁崩壊に恐怖したヨーロッパ

フランスのミッテランもドイツ再統一に恐怖していた一人だ。
惜しいが、ソ連国民を食わせるのすら、困難になっているのだ。
