料理の歴史というのはおもしろくて、フランス料理の『レストラン』というものがあります。
実は、フランスの歴史のおいて、いまでいうレストランが生まれたのは、フランス革命の後からと言われています。
いえ、ただしくはフランス革命の20〜30年前に、レストランの原型はあったのですが、その当時は、ギルドといって職業別の組合の力が強く、【料理ならなんでも出せるお店】というのは、なかったんです。
わかりやすく言えば、同じ肉を売るお店でも、肉屋とモツ屋(内臓屋)と、ハム・ソーセージ屋と、焼肉屋、パン屋、八百屋などは、みんな組合が別々だから、お互いの権利をおかすような、【料理】を出すことはできなかったのですよ。
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だから外食屋はあったのですが、限りなく内容が制限されていたみたいで、焼肉屋で煮たお肉を売るなんてことはできなかったようなのです。
当然、まともな料理屋などできようはずもないと。
この組合制度がつぶれ、その約10年後にフランス革命が起こり、それによって、宮廷や貴族に雇われていた料理人が失業。
その料理人たちが、パリの街でレストランを開くようになったのでありました。
おもしろいね。
あ〜、フランスパンにこってりとバターを塗ったのを食べたい!
おばあさんに白パンを食べさせてあげたい!
巨椋修(おぐらおさむ)拝