巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

美味しいと思う心

 ときどき思うんだけどさ、多くの人に【美味(おい)しい】ということを大切にしてほしいと思っているんです。


 なにが? ってみんな思うかも知れないけれど、【美味しいという感覚】はその人、個人の感覚なんですね。


 だから他人が【美味しい】と思ったものが自分にとっても【美味しい】とは限らないっていうことです。


「なにを当たり前なことを」ってこれを読んでいる人、ほぼ全員が思っているだろうけど、これは味覚だけではなく、ぼくたちの日常すべて同じことなんです。


 たとえば、マスコミが【美人】といった人が美人とされる……、でも自分はそうは思わないという人がいてもいいってことですよ。


 社会の皆さんとか世間さんとかが、【これはすばらしい】というブランドがあって、【でも自分はそうとも思わない】っていうことがあってもいいってことです。


 美食についても、一流料理人とマスコミでいわれている人の料理を、有名な美食家が【美味しい】と発表したからといって、それが本当に美味しいかどうかは……


 味覚なんて個人的なものですから、有名な美食家が美味しいといおうがどうだろうが、ご本人が美味しいかどうかが、一番大切なことなのですよ。


 これは【食】だけじゃなくてね。【仕事】【恋愛】【遊び】【家庭】その他もろもろ全部、似たようなものだと思いますよ。


 ちなみに本日、牛鍋屋にいってまいりました。




「牛鍋」っていうからなんか素敵なんだね。これが「すき焼き」っていうと、「すき焼き」のイメージに縛られちゃう。(笑)

 内容は同じでも、ちょっとしたとらえ方で、いろいろ違ってくるってことでしょうね。


 でも「牛鍋」でも「すき焼き」でも、美味しければ【美味しい】ってことで違いはないし、それでいいんだと思うんですよ。


 それと【美味しがる心】みたいなもんがあるともっと、料理も人生もより美味しくなると思うなあ。


 だからさ、いろいろとあるだろうけど、【美味しがる心】っていう日々が【美味しい】と思うんだな。