巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

去年の今頃、世間ではデング熱陰謀論で持ち切りであった


 去年の今頃、世間ではデング熱陰謀論で持ち切りでしたね。かなりユニークな陰謀論や都市伝説が出てきておもしろかったのを覚えています。


デング熱政府の陰謀説


 その中にはこういうものもありました。


デング熱は政府の陰謀だ! 実際にはデング熱患者なんて出ておらず。政府が代々木公園で行われる反原発大集会阻止のため、デング熱を捏造したのだ!!」


デング熱は政府が原発大集会をそしするためにワザと病原菌を代々木公園に撒いたのだ!」



デング熱ヤブ蚊が政府に対する抗議デモが行われる場所を集中的に狙い撃ちしているのはおかしい!!」



 しかし政府の陰謀は、反原発集会主催者が、場所を亀戸中央公園に変更して行われ、1万6000人もの人が集まりました。つまり反原発大集会は成功したのです。






 政府の陰謀大失敗!






 ダメぢゃん政府の陰謀(笑)!

 



●製薬会社陰謀論もありました

 デング熱が発生した代々木公園のすぐ近くにデング熱のワクチンを発見したフランス製薬会社大手の日本支社があったのです。そこで想像力豊かな人たちは


デング熱は製薬会社の実験室から、実験用の蚊が逃げたに違いない!」


 と考えたのです。その会社はデング熱のワクチン開発をしているわけで、デング熱騒ぎが大きくなると・・・


「製薬会社はデング熱に感染した蚊を、逃がしてしまったがそれを隠蔽し、むしろ利用した。だって製薬会社の株価があがっているじゃないか! これが証拠だ!」


 これ、もし本当だったとしたら、SF小説の世界です。製薬会社や政府のヒミツ実験室から、病原菌が流出してしまいパンデミック(爆発的感染)が起り世界が滅亡するってやつ。


 本気で心配して不安になり、部屋が出なくなった人といたとか・・・ そしてこんなのも。


デング熱騒動で原発被害者への注目度は薄れる。大企業の殺虫剤は売れる。製薬会社のワクチンも売れる。反原発デモは潰せる、政府と大企業の都合がいいことばかりだ!」



 小松左京の『復活の日』という小説があります。某国のスパイが病原菌を持ち去り、世界に感染症が広がり人類滅亡寸前になるという物語。


 製薬会社陰謀論が本当なら、一つ間違えば人類滅亡!



 いや〜、人類滅亡しなくて良かったな〜。







巨椋修(おぐらおさむ)
 

 

巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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