人は悪魔を怖いものと思っている。しかし悪魔は怖いと思っている分まだマシだ。
本当に怖いのは善魔だ。
善魔は、その善なるものを「善かれ」と思って行う。
善魔の行動や言動は、善魔にとっても、もしかしたら社会的にも世間的にも正しいとされていることなのだ。
正しいと思っているから、その言動や行動に遠慮がない。
悪意もない。
その正義を執行するときに罪悪感のかけらもない。
善魔に憑りつかれた人間はどういうことをやるか?
相手が傷つくとわかっていても、罪悪感も遠慮もなく傷つける言葉を放ち、傷つける行動をする。
その心に一変の悪意もない。
むしろいいことをやったと思っており、胸すら張る。
人は自分が正義を成すとき、いくらでも残酷になれる。どんな酷薄なことでも残虐なことでも、一片の罪悪感もなく、遠慮もなくできてしまう。
それは自分が正しいと思っているからだ。
善魔は悪魔よりも怖ろしい。
昔から、どうでもいいようなことをマスコミが過剰に叩き、大衆がそれに賛同し、1人の人を徹底的に叩き人格否定まですることがある。
タレントの不倫や政治家のスキャンダルを過剰にバッシングする人たち、過剰な民族差別、同性愛へのバッシング、これらをやる人は善魔に憑りつかれているのだ。
なぜなら、こういったことをやる人は絶対に自分は正しい、善いことをやっている、自分は正義だと思っている。
あなたの善意と、あなたの正義に気をつけろ。
善魔が舌なめずりしながら狙っているぞ。
巨椋修(おぐらおさむ)拝
巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。
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