政治を観ていて、ここ10年くらいでかつての「保守」と「革新」が入れ替わってきたなあと思ったりしている。
保守とは辞書によると「旧来の風習・伝統・考え方などを重んじて守っていこうとすること」
革新とは辞書によると「旧来の制度・組織・方法・習慣などを改めて新しくすること。特に、政治では、現状を改革しようとする立場」
とある。
ところが、いまや「改革」を言っているのは、政治的に「保守派」といわれてきた人たちだったりする。
世界的に観ても、少なくとも先進国……、かつては「西側=自由競争主義国家」といわれた国々の多くは「東側=共産・社会主義国家」といわれた国々よりも、はるかに社会保障が優れていたりする。
おもしろいことに、自由競争主義国家は社会保障を強化し、年々社会主義化しているのだ。
もっともギリシャのように国民の多くを公務員化するという、おかしな社会主義化をした国は、当然のように破産寸前になっている。
そしてロシアや中国のようなかつての社会主義国は、まだ社会保障が充実していない。
もっとも、社会主義国時代でも社会保証は全然充実していなくて、数千万人単位の“餓死者”を出していたりする。
我が日本国も「改革」を唱えているのは保守派といわれる人たちだったり、「革新」と呼ばれている人たちが既得権益を守ろうとしていたりするからややこしい。(苦笑)