前回書き忘れたが、北朝鮮に対して米軍が攻撃をはじめるとは限らない。むしろ、北朝鮮が韓国、日本、米国等の米軍基地を先制攻撃する可能性の極めて高い。
いままさに北朝鮮は「いつやられるかわからない」という状態にあるわけで、政治や軍事においては「やられる前にやってしまえ!」は常識だからだ。
(引用:http://www.sankei.com/world/news/170309/wor1703090055-n1.html)
また通常国家というのは、一国単独で戦争をするわけではない。他国と手を組み、他国は直接戦争に参加せずともいろいろな形での後方支援をする。
例えば、アメリカ本土や米軍基地に他国のテロリストが頻繁にテロ行為を繰り返すことで、北朝鮮から目を逸らさせるということも考えられる。
人間というのはときどき得にならないこと、滅びるとわかってること、自殺行為等、やってしまう生き物であり、それは人間の集合体である国家でもそういうことがありうる。
大東亜戦争では、日本の中枢部の人たちの多くが、「いまアメリカと戦争をすれば負ける」と思っていたという。しかし日本人の国民性として、そう思ったとしても「日本は負ける可能性が高い」とはいえず、その場の空気に流され敗戦の道を突き進んだという歴史もある。
また、アメリカと北朝鮮どちらが先に手を出すかわからないが、そのときに中国がどう動くか?
もしかしたら、この動乱を利用して台湾を自分のものにしようとするかも知れない。
もしそうなったら、米軍は中国ともことを構えることになるかも知れない。
そうなったら極東は火の海になる可能性もある。
むかし『世界の紛争・局地戦が手にとるようにわかる本 国際紛争地図』という本を軍事アナリストのケン浜田氏と書いたとき、ぼくは「極東は中東のように第二の火薬庫になりかねない」といったが、平和主義者の多くの人が鼻で笑っていたものだ。
だがいまそれを笑う人がいるだろうか?
いま、いつ戦争が起こってもおかしくなく、そうなると間違いなく日本は巻き込まれ、場合によっては国土にミサイルが落ちてくる可能性も大きい。
平和は願っているだけでは訪れない。どうすれば、戦争を起こさないで済むか、もし起ってしまったら、国は、国民はどう動くべきなのかを真剣に考えなくてはならない。
しかし日本という国は、いまだにもし都会にミサイルが発射されたら、どう避難すればいいのか、どう行動すればいいのかなど、何も教わっていないし、国もこれまで教える気もなかったのであろう。
それどころか全国瞬時警報システム(Jアラート)、つまり北朝鮮がミサイルを撃ち込んできたら、国民に知らせる警報システムがあることを知らない国民は、かなり多いと思う。
(『内閣官房 全国瞬時警報システム(Jアラート)による情報伝達について』より)
いくら国家がこのような国民保護のシステムを作っていたところで、多くの国民はそのことを知らず、また「いざミサイルが撃ち込まれたとき、どのように行動すればいいのか?」を一切、知らされていない!
まさに平和ボケである。
その平和ボケしているのは、国民ではない。より多くの情報を手にしながら、ほとんど行動していない政治家や、巨大マスコミである!
では、国民は「いざ」というときどうすればいいのか?
それはこの『内閣官房 国民保護ポータルサイト』を参考してほしい。
しかし日本という国は、本当に国民を守る気があるのかね? ハラたつなあ・・・
巨椋修(おぐらおさむ)拝
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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。
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