巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

新・富山奇行2 大人の遠足


意気揚々と富山に向かった我々の車は、高速道路にのぼり、ぐんぐんと走ってゆく。

車中のみんなはというと、「ポッキー」だの「とんがりコーン」だのをポリポリやりながら




異様にはしゃぎまくっていた!



異様に! で、ある!




諸君は中学生か!!


と、心の中で思いながらも、オレ自身もはしゃいでいたことに間違いはない!(きっぱり!)


車は、東京から埼玉、群馬と進んでゆく。

山々の紅葉が美しい。

場所が長野あたりに来ると、紅葉はなくなり冬の山になってゆく。

ときに、雪であろうか、霜であろうか、森林の色が山の上部で真っ白になっていたりする。

そのたびにはしゃぐのである。

我々は、賀川監督と笹岡由衣子以外、おつりが来るくらいのど中年なのである。

どうやら我々の精神年齢はまだ中学生レベルであるらしい。

車の中で誰かがいった。

「ねえねえ、子どもの頃スカートめくりとかしなかった?」

という言葉が発せられた。

するとみんなは、うひゃひゃひゃひゃっと笑い出し、やがて



中学時代のエロ馬鹿話し



へと変化してゆく。


女性の方にはピンとこないかも知れないが、中学生や高校生あたりの男子というのは、エロについての好奇心たるや、オ○ニーを覚えた猿とあまり変わらないのだ。

その時代をちゃんと通過しないと、後に成人してから女性とうまく付き合えなくなってしまうとさえいわれているくらいだ。



しかし我らはど中年。


もしかしたら我々は“成長”という大切なものを置き忘れてきてしまったのかも知れない。(汗)


いや〜、笑った笑った!(笑)

残念ながらくわしい内容は書かないが、人は皆、中学時代はみな馬鹿なのであった。(笑)


やがて車は長野を越え、新潟県を通過する。


日本海が見えてくる。


すると世志男監督が、実に頓狂な声で


「♪海よ〜、ぼくはキミを見ていると〜。ぼくがチッポケに思えてしまう〜」


などと歌いだす。


荒木監督は、巨大工場を見つけると「おおおおお〜ッ!!」とばかりに巨大工場を写真におさめている。


出発が12時前、第一目的地である富山県魚津の駅に到着したのが、午後6時くらいであったろうか。

日はとっくに暮れ、街は夜景となっていた。

仲間たちは今夜、魚津在住の麿監督亭で宿泊宴会である。

オレは富山市内で友人たちと待ち合わせて、飲み会をやる予定なのだ。


(続く)