巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

ぼくの幽体離脱体験



立花隆さん著の『臨死体験』という本に、訓練によって自分の意思で幽体離脱(体外離脱)ができるようになった人の話しが出てきます。


ぼくもできるのですよ。


はじめてそうなったのは、18か19歳のとき。


そのころぼくは実家に住んでいて定職にもつかず、ほんの少しアルバイトをして後の時間は、収入のほとんどで本を買って読んでいるか、漫画を描いているか、キリスト教をはじめとする宗教の勉強などをしておりました。


そんなとき、瞑想や禅の本を読んで自分でもやってみようと。


やってみました。ほぼ毎日。


ある日、昼間だったんですけど、瞑想をしている最中に、体に騒騒する感じがしてその後になんかノイズのような音が聞こえたと思ったら突然、体が落下する感覚に襲われまして、次の瞬間に体が落下するような感覚。

二階にいたのですが、背中から地中に引き込まれるような落ちる感覚に襲われたわけです。

「わ、オレ地獄に堕ちる!」


みたいな感じがしたと思ったら、次に一転、急に体が空中に舞い上がって自由に空を飛んでいるような感覚になったわけです。

それは空中に浮かんでいるというものではなく、ぶんぶんぶんぶん凄いスピードで空中を飛んでいるんですね。

しばらく空中浮遊感があったと思ったら、その後しゅっと自分の体に戻ったの。

で、目を開けて、「いまのなんだったんだ?」って感じでビックリしたのが最初。


それでも毎日、瞑想を続けていたんですけど、ときどき同じようになる。

大体そうなるときの感覚というのがつかめるようになると、自分の意思でできるようになりました。


だから「今日はちょっと飛んでみるかな」


みたいな感じで。

慣れてくると、その状態が起こる前に起こる騒騒感がして「あ、そろそろ来るな」と、思ってたら、ふわっと何かが肉体から抜け出た感じになり、空中を浮遊しだす。


慣れてくると、最初のときみたいな急に落下するとか、ブンブン飛ぶとかいう感じじゃなくて、スウッと体から抜けていく感じがします。

しばらく飛んで、しゅっと戻るのね。


なかなか面白い体験でしたよ。


幽体離脱をした人は、自分の姿を空中から見ているとかいいますが、ぼくにはそれはなかったな。

目を瞑っているわけですから風景は見えないんです。


僕の場合、いわゆる超常体験というものではなく、脳作用の一種なんでしょうね。


風景は、瞑想や禅をしているときに、空中浮遊でないときに脳の中、頭の中っていったほうがいいのかな。いろいろな幾何学模様、あるいは宇宙の銀河のような風景、行った事もない土地や建物などは見ました。


これらを体験するとその後、なんとなく自分が悟ったような一段階あがったような気持ちになるのですが、禅では、そういったことを【魔境】といって、初心者がなるものらしいんです。


つまりはぼくなどまだまだ初心者の域を出ていないということらしいんですね。

この程度の体験で「わたしは能力がある」と新興宗教の教祖になったり、霊能者と自称する人なんかが出てきたりしているみたいです。


まあそれなど、神秘体験でもなんでもないし、他にもいくつかの体験はあるのですが、本日はこれくらいで。

また機会があったら書こうと思います。


巨椋修(おぐらおさむ)拝