たったいまドナルド・トランプ氏が大統領選挙に勝った。
おそらく日本の左翼とかリベラルとか言われている人は大喜びに喜んでおることであろう。
なぜならトランプ氏は、
「在日米軍費用を全額負担しなければ撤退する!」
と言っているからだ。
これで沖縄の在日米軍問題は解決だ!
もっとも私個人としては、在日米軍が去ってもらっても構わないと思っている。現在、日本の軍事力はくらべ方にもよるが、世界ベスト10位に入っている。
そうそうやられはしないとは思うが、軍事大国であり核の傘を持っているアメリカが去るということは、実に戦争が起こりやすくなるということでもある。
しかしアメリカの軍事的庇護がなくなるとすれば、戦争を避けるためにもさらに自衛隊の強化が必要とならざるを得ない。
戦後アメリカの属国であった日本国が、アメリカから独立するという意味もある。そう考えれば、沖縄から在日米軍撤退は結構なことであろう。
さらにトランプ氏は北米自由貿易協定(NAFTA)もTPPも反対である。
これでTPP問題も解決だ!
まあ私個人としては、TPP賛成派である。
実は米大統領というのは選挙前と選挙後でいうことがコロリと変わる。
ビル・クリントン元大統領は大統領選挙のとき北米自由貿易協定(NAFTA) に反対だと言っていたのが、大統領になったとたん推進してしまったことがある。
オバマ大統領も、北米自由貿易協定(NAFTA)には反対といって票を集め、大統領になると北米自由貿易協定(NAFTA)をモデルにしているTPPを推進。
トランプ氏が大統領になったら、どうなるかわからないが、おそらく「やっぱりTPPするよ〜」と手の平返しをすると予想している。
ということは在日米軍もどうなるかわからない。
かつてアメリカとイギリスが保護貿易を行ったのは世界恐慌のときであった。自国の農工業を保護しようと、保護貿易を実行したところ世界の貿易は半減し、世界的により景気が悪くなり、第二次世界大戦のキッカケとなったのだ。
と、いうこともあり、私個人はTPPに賛成なのだ。
ともあれトランプ氏はこれまでになかった大統領であることに違いない。
さて、これから世界がどうなるか、ちょっと見ものである。
巨椋修(おぐらおさむ)