巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

奇妙なり韓国!


●韓国人は優秀な民族である。しかし・・・
 韓国という国はある意味おもしろい。私は子どものころから来日韓国人とも在日韓国人とも付き合いがあったので、昔から興味を持って隣国を見て来た。


 ネトウヨ嫌韓派の人たちがけなすような韓国人は、劣等民族ではない。むしろかなり優秀なのだ。


 例えば学力、下の図を見て欲しい。



 科学的応用力以外、韓国は日本の上をいっている。


 過去8回のオリンピックのメダル受賞順位はというと、韓国は日本より6回も順位が上なのである。


 あまり知られていないが、韓国の国土は日本の北海道よりちょっと小さい国。人口は半分以下でこの成績はすばらしいというしかない。



(北海道と韓国の比較)


(領海を含めた比較)

 しかし・・・


 
●歴代大統領はすべて悲惨

 韓国はこれまで18代の大統領がいましたが、初代〜17代大統領まで、すべて悲惨な結果となっている。暗殺された人、亡命した人、逮捕され死刑宣告を受けた人、自殺した人、身内が収賄等で逮捕など、現大統領のパククネさん以外、末路が全員悲惨。パククネさんも今後逮捕されるかも知れない。


 それにしても国家の代表が暗殺自殺亡命に、ほぼすべてが不祥事をおこすという国は、他に聞いたことがない。


 ちなみに日本の総理大臣だった人で逮捕され有罪となったのは、東京裁判東条英機大将と広田弘毅ロッキード事件田中角栄の三名だけ。東条英機大将と広田弘毅は戦後の東京裁判戦争犯罪者とされてしまったが、これは戦争の責任者であったわけで、いわゆる『犯罪』を行ったわけではない。日本が負けたため犯罪者とされてしまい死刑にされてしまった。

 田中角栄も冤罪説がいまだに強く、果たして本当に『犯罪』を犯したのかは、いまだに謎とされている。



●歴代大統領が犯罪者になるのは半島の歴史にあり!

 韓国朝鮮の歴史は、悲劇が詰まっている。常に中国やときにはモンゴルから圧迫を受けており、半島に押し込められてしまった。二度ほど日本から攻め込まれ、一度は負け直前まで追い詰められ、一度は戦わずして併合されてしまった。


 まず、半島は高句麗百済新羅三国時代など、半島はいくつかの国に分かれており、統一されていた時代が少ないうえ、漢民族や北方の騎馬民族、日本などに攻められ続けた歴史がある。韓国人である評論家の呉善花氏によると


「2000 年の中で 1000 回以上に及ぶ侵略に脅かされ・・・・だから、(韓国人は)他人や他民族を心から信じない」


 とのこと。


 2000年中1000回の侵略とは凄まじい。よく生き残ったものだと、逆に関心してしまう。同じように圧迫され続けた民族にユダヤ人があるが、ユダヤ人は世界に散り朝鮮民族は半島に押し込められながら生き残った。


 ユダヤ人も多民族を信用しないのは、かつて迫害を受けていた時、どの国も助けてくれなかったからだというが、韓国朝鮮も同じかも知れない。ただ、朝鮮半島では、同じ朝鮮民族同士で国家が分断されていたため、同族同士の戦争も絶えなかった。よって同じ朝鮮民族同士でも信用できない。いまも朝鮮半島では国家が分断されているのだ。


 また韓国はいまだに地域差別、職業差別が日本以上に強い国なのは、この同族同士の戦争の歴史と関係がある。半島北部は南部の人からひどい差別を受けていたし、南部でも全羅道という地域は現在でも差別の対象となっている。



●差別は劣等感の表れ

 そもそも差別というのは、その人その集団なりの劣等感の表れなのだ。日本でもネトウヨ嫌韓の人たちが、韓国や中国の人に対して、ひどい言葉でののしったり、気に入らない発言をする人に「在日決定!」とか「非国民!」などと発言する。


 その心理は万引きをしている人が、何かの話題のときに万引きが出てきたとき「万引きする人って最低だよ、あんなのぶっ殺してやればいいんだ!」などと、過剰に口汚くののしることがある。


 これは、本当の自分を仲間に知られたくないために、自分と同じような人間を何らかの(例えば差別を正当化する)理由を見つけて、自分と同じような人間を攻撃する心理である。これを心理学では『鏡の法則』とか『投影』という。


 劣等感がある人や、自分に嫌悪感を持っている人は、自分とそっくりな自分の嫌なところを持っている人間を差別し、「オレはこんなんじゃねえ! こんな奴は差別していいんだ!」と主張することによって、自分を守ろうとする。


 ネトウヨ嫌韓、あるいは韓国人に差別意識が激しい人は、自分を受け入れられず、強い劣等感が現れたと思っていい。


逆も真なりで、日本を攻撃する反日韓国人も同じようにそういう人たちなのだ。彼らは似た者同士といってもいいであろう。



●劣等感がうウリナラ(我が国)文化を作った

 韓国にはうウリナラ(我が国)文化というものがある。国を愛することはいいことだし、自分の国を誇りに思うこともいいことだ。


 しかし朝鮮民族はその“誇りを持てるもの”が少ない。実はそんなことはないのだが、歴史上、常に中華や北方騎馬民族、日本に圧迫されてきた劣等感が、自国の良さがあるにもかかわらずそれを認められない。この心理は親や隣人から虐待されたりいじめられて育った子どもに、自己肯定感が育たず「自分なんかダメ」と、イジけてしまったり、逆に尊大にふるまってしまう心理に似ている。


 例えば、前述した国土の広さで「韓国は北海道より少し大きいくらいの国土」ということを述べたが、劣等感が強い一部の韓国人にはこれが許せないらしく、以下の地図がメディアで出ることもあるという。



 つまり自国を大きく見せたいわけだ。あるいはそう信じたいのかも知れない。


 その劣等感がウラナラ文化を作ってしまった。その一つが韓国起源説だ。


いちいちあげるのも面倒くさいので『山のように存在する韓国起源説を簡単にまとめてみた - NAVER まとめ』や『日本以外に対する韓国起源説:日韓問題(初心者向け) - ブロマガ』をナナメ読みしていただきたい。まじめに読む必要はない。時間の無駄だから。


 これら他国の文化や発明を自国のものと堂々と、しかもちゃんとした学者が主張してしまうのは、やはり劣等感のなせる技であろう。



安重根の悲劇

 韓国と北朝鮮の英雄に安重根という人がいる。日本の初代総理大臣である伊藤博文を暗殺した人物だ。英雄ゆえ韓国では切手にもなっている。



 なかなか立派な人であったらしく、逮捕後、典獄(刑務所長)や看守(刑務官)、日本の名士が監獄を訪ね安重根に書を書いてもらったり、タバコなどを差し入れしていたという。私自身も安重根にはあまり悪い印象を持っていない。むしろ尊敬の念すら抱いている人である。いつか小説に書きたいくらいだ。


 安重根は、朝鮮国の愛国者であり、同時に日本の天皇を敬愛する人であった。そして大の親日家でもあったのだ。


 ただ・・・ 安重根は、当時の日本政府にして一番の親韓派であり、韓国の独立を本気で考えていた伊藤博文を暗殺してしまった。


『武士道』を書いた新渡戸稲造の『偉人群像』に伊藤博文が語った言葉が残されている。


「君、朝鮮人はえらいよ。この国の歴史を見ても、その進歩したことは、日本より遥か以上であった時代もある。この民族にしてこれしきの国を自ら経営できない理由はない。才能においては決してお互いに劣ることはないのだ」


 伊藤博文は韓国人を高く評価していたのだ。この前、ある来日韓国人にこのことを話したら


「え、ホントですか? はじめて知りました。韓国では誰も知りませんよ」


 とのこと。


 おそらく安重根は誰かに、そそのかされてしまったのであろう。


 そしてなぜか伊藤の遺体からは安重根の持っていた拳銃の弾は発見できなかった。できたのは他の銃の弾であった。


 まるでケネディ暗殺の犯人がオズワルドだと言われているのに、いろいろと検証を重ねるとオズワルドにはできっこないというのと似ている。真相はわからないが、誰かが安重根をそそのかし、何がなんでも韓国を独立国家にしようとする伊藤博文を殺したいという勢力があったのだろうと思う。


 そして親日家である安重根が、親韓派である伊藤博文を暗殺することで利を得ようとする人がいたのかも知れない。そしてこの事件が日本と韓国に、複雑な感情を与えてしまったのは間違いない。


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 長く書いてしまった。私は【嫌韓】ではない。かといって特に【親韓】というわけでもない。韓国には友人もいる。


 ただ、日本人の感覚からして、大統領がことどとくトラブルになる国は、奇妙だなと思いなんとなく書き進めてみた。


 反日嫌韓もくだらない。そういう人はマスコミとかネット情報、そして自分の劣等感でそうなっているんじゃないだろうか?


 そう思いながら文を書いてみた。




巨椋修(おぐらおさむ)