●その人の心がその人の現実世界を作っている!
心理学に【鏡の法則】というのがあります。【鏡の法則】とは、「現実世界は、その人の心の中を映し出す鏡である」という法則です。
もっとわかりやすくいうと、その人が見る世界は、その人の心が作り上げているということ。
同じ世界を見ても、人によって見る世界は違います。
その人の心の憶測が不安だらけであれば、その人の見る現実世界は不安だらけに映ります。
その人の心が希望に満ち溢れていれば、その人の見る現実世界は希望に満ち溢れて映ります。
その人の心に悪意が多ければ、その人の見る現実世界の住人は悪意のある人ばかりに映ります。
その人の心に善意が多ければ、その人の見る現実世界の住人は善意のある人ばかりに映ります。
それだけではありません。実際に、自分が心に思ったようなような人が、その人の周囲に現れてくるようになります。これを『引き寄せの法則』という人もいますが、そんなスピリチュアルなものではなく、単純に心は、自分が関心のあるモノに目が行き、その存在に気付いてしまう性質があるのです。
わかりやすくいえば、新しい服を買ったとたん、それまで他人のファッションについてあまり感心がなかったのに、急に目についてしまったり、新しく興味をもったもの、それが車でも音楽でも、関係する用語でも何でもいいのですが、急に目につくようになったりすることは誰にでもあると思います。
それと同じで、これまで気が付かなかったこと、実は現実世界では、これまでもたくさんあったりいたりしたのに、まるで気が付かなかったモノや人に気が付くようになる現象のことです。
またことわざにもあるように『類は友を呼ぶ』『類は類を呼ぶ』というように、人は同じような人と付き合うようになります。
するとその人の心に悪意が多かった場合、その人の周囲にも悪意が多い人が多くなるのです。当然、その人の心に思っている『悪意の多い世界』が、現実世界でも実現していくことになります。
と・・・、いうことは・・・、現実世界を変えたければ、その人の心を変えればいいわけです。
●その人の心が周囲の人に映る【投影】の心理とは?
他にも心理学用語で【投影】というものがあります。
ウキペディアから【投影】について引用してみましょう。
心理学における投影(とうえい)とは、自己の悪い面を認めたくないとき、他の人間にその悪い面を押し付けてしまうような心の働きを言う。
一般的には悪い面を強調することが多いが、良い投影も存在する。
投影は日常生活においてよく起こっている。例えば、なんとなく嫌いだった人物が、実は自分の否定的な、認めたくない面を体現していたなどである。
またこの概念はパーソナリティ障害の治療において、医者に向けられる怒りとして専門的に語られることもある(精神分析における対象関係論の投影同一視)。統合失調症における迫害妄想との関連も語られている。
ユング心理学では、元型の一つ影 (Schatten) とも関連し、否定するのではなくそれを自分の一面として認識し受容することで、もっと大きな「大いなる自己」・自己実現へと成長するきっかけとして活かすことができると言う。
【自己の悪い面を認めたくないとき、他の人間にその悪い面を押し付けてしまうような心の働き】とはどういうことでしょう?
自分の嫌なところ、悪いところを受け入れないでいると、他の人に自分の嫌なところや悪いところを発見してしまい、なんかあの人は虫が好かないなあと思ったり、イライラしたり、見下したりする心の働きのこと。つまり・・・
他人の好きなところは、自分で自分の好きなところ。
他人の嫌いなところも、自分で自分の嫌いなところ。
ということです。
【投影】も【鏡の法則】と同じで、心の奥底にある【自分の嫌なところ、悪いところ】を受け入れずに抑圧していると、他の人にその嫌な抑圧された部分が影のように映ってしまい、現実世界が嫌〜なものになっていくということですね。
あなたの現実世界は、かなりの部分であなたの心が作っています。
現実世界を変えたければ、あなたの心の世界を変えるといいのです。