巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

嗚呼、わが青春の平井和正


私の人生に大きな影響を与えた小説がある。

ウルフガイシリーズ』と呼ばれるもので、狼男が主人公の娯楽小説である。

この小説は中学2年のとき、同級生の中野君の部屋に遊びにいったとき、たまたまシリーズ一作目の『狼男だよ』の文庫本が置いてあったのを、数ページ読んで、「これは面白そうな小説だ」と、強烈なインパクトを受けたことを覚えている。


しかしそこは中学2年生、そのときは小説の題名も、作家の名前も記憶することなく終わってしまった。


それから一年くらいたってから、当時、日本のSF小説を読みまくっていた、私は当然のごとく『ウルフガイシリーズ』に遭遇する。


当然のごとくハマった(笑)!


この小説の主人公は、ちょっと間抜けで飄々としているのだが、そんな大人になりたかった。


実はいまでも、たまに読み直すことがあるくらいだ。


この小説を書いたのは平井和正さんという。


日本の初期テレビアニメ『エイトマン』の原作者である。


ウルフガイシリーズ』にハマった私は当然のごとく、他の平井作品もむさぼり読むようになる。


日本初のハチャハチャ小説『超革命的中学生集団』や、ハードボイルド系SF小説『ゾンビー・ハンター(死霊狩り)』は、今読んでも実におもしろい作品である。



1970年代後半、『ウルフガイシリーズ』に、ある変化が起こってくる。作品が宗教がかってきたのだ。


元々、作家の平井さんが『ウルフガイ』を書くとき、一種の自動書記というか、どこかから主人公が降りてきて、書いていたと本人が述べているくらい、神がかったところがある人なのだが、それがどんどんと強くなってきた。


やがて70年代終わりから80年代に『幻魔大戦シリーズ』を描くようになる。元々『幻魔大戦』は、石ノ森章太郎さんと組んだ漫画の原作であった。



主人公たちがが超能力者で幻魔という悪と戦うというストーリーであった。


それが小説化したとき、時代の空気もあったのだろう、主人公の超能力者が、新興宗教の教祖になるというお話しになっていったのだ。

それもやがて人類が滅亡するという宗教がかったハルマゲドンストーリーであった。


以前、このブログにも書いたが、この『幻魔大戦シリーズ』は確実に、オウム真理教に影響を与えている。


さて、この『幻魔大戦シリーズ』には、個人的にちょっとしたオマケがついている。


幻魔大戦シリーズ』には、「真・幻魔大戦」というシリーズがあるのだが、その第6巻のあとがきに、妙に硬い文章が載っていたのである。



見ると、どこかの大学生が、「真・幻魔大戦」について書いた論文だという。


なんと5000通もの応募作から選ばれたというのだら凄い。


それを書いた大学生は、その数年後に偶然、私、巨椋修(おぐらおさむ)に出会うことになる。


それは現在、婚礼ジャーナリストとして活躍している堂上昌幸氏である。



私は彼が編集長をしていたブライダル雑誌に漫画を連載していたのだ。


彼と仲良くなったのも、初めて飲んだ時に『幻魔大戦』について熱く語り合ったからであったりするのである。


ちなみにいま、私がニコニコ動画で司会をしている『生きぞこないなう!』のアシスタントをしてくれている真里谷りょうは、堂上昌幸氏の部下であったりもするのだ。



※現在の真里谷りょうと私



※堂上昌幸氏の部下であった頃の真里谷りょうと私



ちなみに私は、この堂上昌幸氏の悪だくみで、生前葬を挙げさせられたことがある。


私が空手の試合に出るというのを知った堂上氏は、


「それはいか〜ん!」



「巨椋の実力では確実に殺されてしまうに違いない! それはいかん! いま生きているうちに生前葬をやろう!」



そして堂上氏はいいました。



「つきましては、あなたが知っている女の子の連絡先をこのノートに全部書きなさい」



と・・・・



はい、生前葬という名の合コンでございました。



※堂上氏と私


この写真のごとく、私は頭に仏様がつける天冠(てんかん)をつけさせられ、女の子に話しかけようとすると





「死体のくせに喋んじゃない!」




わたしが立ち上がって、女の子に近づこうとすると





「死体のくせに立つんじゃない!」




と、堂上氏に叱られ続けたのでございました(泣)。


あ、なんか話しが変わってしまった。


とにもかくにも、私はこの平井和正さんという作家さんの作品に、ずいぶんと影響を受けてきたんだなあと思うことしきりなのであります。


その平井和正さんは今年の1月に天に召されました。



遅ればせながら、合掌。



※なお、堂上氏の平井先生に対する思い等は、こちらのブログでご覧になれます
http://ameblo.jp/hapinavi-doujyomasayuki/entry-12015516856.html












巨椋修(おぐらおさむ)拝





第3回 生きぞこないなう! テーマ『正義論 あなたの正義に気をつけろ!』 


第2回 生きぞこないなう! テーマ『諦め論 諦めちゃダメですか?』


第1回 生きぞこないなう! テーマ『フマジメ論 フマジメのススメ』

【脱力系TV! 生きぞこない なう!】のお知らせ。

毎月第2水曜日、午後9時放送。

↓コチラのマッハTVよりご覧いただけます。
http://ch.nicovideo.jp/machtv


スタジオ観覧のご希望(観覧料1000円)、番組で取り上げて欲しいテーマ等は

machnumberproduction@gmail.com

件名『行きぞこない』までお願いします。

巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

陽明門護身拳法のHPはコチラ。門下生募集中!
http://members3.jcom.home.ne.jp/yohmeimon/


門下生募集中!お問い合わせは osaogu@yahoo.co.jp まで。