今や結婚するカップルの4組に1組ができちゃった結婚って知ってました?
近年、すっかり市民権を得てきた「できちゃった婚」
ブライダル業界では、「おめでた婚」「授かり婚」「ママリッジ」「マタニティウェディング」なんて呼んでいるそうで、こんな爽やかな名称になると、抵抗感はますます薄れてきそうですね。
厚生労働省が調べた「できちゃった婚」の割合を見てると若い世代ほど多いことがデータ(2000年)に現れていました。
● 15〜19歳 81.7%
● 20〜24歳 58.3%
● 25〜29歳 19.6%
● 30〜34歳 10.9%
● 35歳〜 10.3%
● 全体平均 26.3%
今や10代の8割、20代前半の6割が「できちゃった婚」
晩婚化の影響で若くして結婚する人が減ったことや、婚前交渉に対する意識の変化が大きいのでしょうか、20代前半までの結婚は「できちゃった婚」が主流になっています。
ちなみに、なかなか結婚に発展しないカップルの特徴は、
★男性がひとり暮らしで、
★女性が親と暮らしていて、
★親がリベラル(子どもに干渉しない)
というパターンなんだそうで、好きなときに泊まれて、好きなときにエッチができて、会いたくないときは帰る場所がある状況では、
妊娠でもしなければ結婚に踏み切れないようであります。
つまり、逆説的ですが、もし早く結婚したければ、多少の障害はあったほうがいいようですね。
エッチを拒んだり、門限を作るのもひとつの方法かもしれません。
Yahoo!とGoogleで、「できちゃった結婚」で検索すると、関連キーワードの一番目に表示されたのは、「離婚率」でした。
どうやら、「できちゃった結婚」と「離婚率」を同時に検索する人は多いみたいです。
という事は、悩んでいる人や心配している人が多いってことであります。
いろいろと調べたのですが、信用できるできちゃった結婚の離婚率の統計はありませんでしたが、こちらの年齢層別有配偶人口に対する離婚率を見てみると、
●19歳以下 58.4%
●20〜24歳 42.5%
と、20代前半の離婚率は他の年代と比較しても高くなっています。
できちゃった結婚主流派の年齢と重なることから考えても、できちゃった婚は離婚率は、そうでないカップルよりも高いことは間違いないでしょう。
一説によると、10代のできちゃった婚80%が5年以内に離婚というものがありました。
99組のできちゃった婚夫婦に調査したところ、44組が離婚していたとのこと。
できちゃった婚について、ブライダルジャーナリストの堂上昌幸氏から聞いた話しだと、できちゃった婚の結婚式は、妊婦の体型が月々変わったり、金銭的にも、精神的にも、準備不足になりがちで大変であり、結婚式を挙げるカップルと挙げないカップルでは、ちゃんと結婚式を挙げたほうが離婚率が低いとのこと。
10代で結婚したカップルの離婚率58.4%と6割近いカップルが離婚している現実を考えると、それくらいはあるかも知れません。
さらにいうと、離婚時に子どもを引き取るのは母親が圧倒的に多いのが現実。
しかし、現実は厳しく、母子家庭の平均年収は213万円。
若くして離婚するので収入も低いようで、ひとりで働いてひとりで子育てするのは大変です。
とはいえ、幸せなできちゃった婚カップルだってたくさんいます。
できちゃった婚では、一人の赤ちゃんという命と人生がかかってきます。
できれば、みんなみんな幸せになってほしいものですね。
巨椋修(おぐらおさむ)拝