7月2〜3日に岐阜に行ってきたのですよ。
10ヶ月ぶりの岐阜でした。一昨年、去年の夏、わたしは岐阜にある柳ヶ瀬（やながせ）の町おこしのために行ったお化け屋敷でお手伝いをしておったのです。
そのお化け屋敷の代表から、10日ほど前に「2日に柳ヶ瀬で、美川憲一さんが野外ステージで歌ってくれることになったんや〜、巨椋さんもこんか〜、泊まるところもあるから」というお誘いがあったのです。
そこでわたしは、必死に日時調整をして行ってきましただよ。
最近、『水曜どうでしょう』にハマっているわたしは、即、「よし、高速バスで行こう！」と決断！ 新宿発のバスを予約したのですが・・・
実は、しっかりバスの時間にギリギリ遅刻をしてしまいました！（残念！！）
と、そこで新幹線で・・・とも思ったのですが、それだと早く着きすぎるのでおもしろくない。早く岐阜に着いても特にやることもないし・・・
「よし！ それなら普通電車で行ったれ！」と、新宿から山手線で品川、品川から東海道線で、行けるとこかで行って、いいところで新幹線に乗り換えたろ！ とたくらんだわけです。
しかし、時間は通勤ラッシュの時間帯！ いや〜、さすが首都圏！ 神奈川の大船あたりまですっと満員電車状態でした。
トコトコと普通電車で行くというのは、新幹線や高速道路を自動車やバスでいくよりも、なんとなくその土地土地が“わかったような気になって”いいもんです。
結局、静岡まで普通電車で行って、それから新幹線で名古屋、そこから岐阜への道のりとなりました。
岐阜・柳ヶ瀬についたのは、午後1時半くらい。実は、柳ヶ瀬に着いたらやりたいことが一つあって、それは柳ヶ瀬にある「ロイヤル劇場」という映画館で、映画を観ること。
その劇場では、入場料わずか500円で昭和の名作映画が観れるのです。行ってみれば、1960年、増村保造監督作品『偽大学生』をやっておりました。
主演は、ジェリー藤尾、共演に若尾文子、伊丹十三といった人が大学生を演じており、なかなかいい作品でした。
映画を観終わって、柳ヶ瀬にある野外ステージのある場所へ行くと、お化け屋敷の吉村代表を発見。
吉村代表はわたしの顔を見ると、「ようきてくれたな、ジジィ！」と行って握手。
彼は、わたしのことを“老師（老師とは、年をとった師匠・先生、学徳のある僧を敬っていう言葉）”とでも思っておるのでしょう。しかしそういう敬語は恥ずかしいのか、わたしのことを「ジジィ」と呼ぶのです。
もちろん、わたしの彼のことは敬意を込めて「小僧」と呼んでおります。
小僧が「ジジィ、すまんがちょっと物販とか警備とか手伝ってくれ」というので、とりあえず美川憲一さんのレコード物販をお手伝い。
そこに、商店街の岡田さや加さんと地元アイドルのゆっこさんがいたので、ゆっこさんと記念に一枚。
そうこうしている間に、野外ステージ周辺にはどんどん人が集まってきて、さらに東海地方のテレビクルーもどんどんやってきています。中には、去年、お化け屋敷を取材してくれたテレビディレクターさんもいて、わたしの名前を覚えていて、話しかけてくれたりしてました。
野外ステージといっても、ほとんど路上に面しているので、路上ライブのようなものなのですが、それにしてもお客さんやテレビの取材が異常に多く、地元の人に聞くと、柳ヶ瀬にこんなに人がメディアが集まったのは、昨年のお化け屋敷以外だとか。
スケジュールは午後4時から地元ミュージシャンが美川さんの前座で歌って、午後6時から7時まで美川さんが歌ってくれるとのこと。
ちなみに美川さん、これらをノーギャラで引き受けてくださったとのことです。かつて『柳ヶ瀬ブルース』という歌でスターになったので、柳ヶ瀬という町にお礼というお気持ちだそうです。
走行して言ううちに、お化け屋敷で大活躍してくれた岐阜の妖怪口裂け女たちも集まってきたので、彼女たちの引率役として合流。
控え室で彼女たちと話していると後ろから。
「あ〜ら、いたわね」
と、聞き覚えのある声が。
振り向くと、わたしのすぐ後ろに美川憲一さんが立っておるではありませんか！
ちゃっかりと、口裂け女と一緒に写真を撮らせていただきました（笑）。
美川さんはずっと我々のお化け屋敷を応援してくださっていたのです。
口裂け女たちは前座で一曲歌い、美川さんのライブのときには、ステージで花束をお渡しする役目。
前座が終わって美川さんが登場すると、もう周辺はお客さんたちでパニック寸前。
普段閑散としたシャッター街であった柳ヶ瀬が、この日ばかりは8千人もの人が集まったそうな。
やっぱりスターさんというのは、違うもので普段はあまり演歌は聞かないであろう妖怪口裂け女も、すっかり美川さんの歌声に魅了されておりました（笑）。
さらにお化け屋敷のスタッフたちが打ち上げに・・・
二次会ではナカちゃんというスタッフの経営する『BACKDROP』で大騒ぎに（笑）。
久しぶりに仲間たちに会えて楽しい一日でした。
あ、そうそう、特にわたしの泊まるところは用意されていませんでした（笑）。
まあ深夜まで飲んで、後ちょっと時間を潰して、その後始発で帰りましたけどね。
美川さん、岐阜のみなさん、ありがとうございました。
巨椋修（おぐらおさむ）拝
巨椋修（おぐらおさむ）は陽明門護身拳法という護身術＆総合格闘技の師範をやっています。
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