巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

お化け屋敷覚書2

お化け屋敷覚書の続編である。


前回、お化け屋敷の第一目的・最優先順位は、『このひと夏、岐阜柳ヶ瀬商店街を元気にする』

と、書いた。


目的:『このひと夏、岐阜柳ヶ瀬商店街を元気にする』


手段:『お化け屋敷』


 そしてお化け屋敷をうまく運営するために重要なこととして


『全員野球』

『1人はみんなのために、みんなは1人のために』


と、書いた。

そのためにも、受付の人にお化け役をやってもらったりバックヤードをやってもらったり、お化け役やバックヤードの人に受付をやってもらう必要があるかも知れない。


もし誰かが急用や急病で倒れたときでも、代役が可能なようにである。

全員野球であるから、掃除なんかも全員でやりたいものだ。


そして、お化け屋敷で働く人の心得について書きたい。


心得その1:全力を尽くさない!


去年は全力どころか、限界を超えた120%の力で我々は戦った。

しかしそれでは、ケガ人が出る。

家庭に悪い影響が出るかも知れない。

ストレスから、仲間と諍いが起こるかも知れない。

余裕がなくなり、思考の柔軟性を欠いてしまうかも知れない。


全力を尽くすというには、素晴らしいことのように思えて、その実ろくなことがないのだ。

そしてそうなっては、第一目的である『岐阜柳ヶ瀬を元気にする』資格などないのだ。

力は7割程度でいい。後は、全員野球、誰かがカバーしあえばいいだけのことなのだ。

それにお化け屋敷は2ヵ月半の長いレース、50メートルダッシュではゴールできない。

それでも全力でやりたいという人は、ただのワガママンであると思いたまえ。


心得その2:不快感を与えないようにする!


お化け屋敷の第一目的は『このひと夏、岐阜柳ヶ瀬商店街を元気にする』である。

お化け屋敷だからと、恐怖を与えることばかりにこだわっていると、ときとして、お客様に不快感を与えてしまうことになる。

ホラー映画なんかでも、観終ったあと、なんとも後味が悪い気持ちで映画館を出ることがあるが、そんな状態にならないように気をつけたいものだ。

よってお化け屋敷の恐怖は、「怖かったけど、おもしろかった。また来たい」というものが一番なのだ。


岐阜のような地方のアミューズメントパークは、いかに地元の人に愛されるかが成功の鍵を握っている。

「怖かった〜、でももう二度と行きたくない」

では、地方のアミューズメントパークは立ち行かないのだ。



さて、これらはあくまでぼくが勝手に思い描いているもの。

実際は、お化け屋敷の人たちと話し合いながら決めていきたい。

ただ、少なくともぼく個人はこの心得で行くつもりだ。


そして一つの確信がある。



今回も間違いなく成功する!