9月4日、午後3時30分ころの話しである。
激しい雨の中、突如として岐阜柳ケ瀬の商店街が浸水! 柳ケ瀬商店街はまるで川のような状態に!!
さらに水はどんどんと増え、お化け屋敷内にも浸水!
そのとき俺は、何も知らずにお化け屋敷内で指示をしていた。インカムで受付のナカちゃんに「次のお客様入れてください」と連絡を入れたとき、ナカちゃんが不思議なハイテンションさで「屋敷長、洪水です。洪水です!」と喚いている。
またなにか悪ふざけをしているのだなと思って、もう一度連絡をすると「だから屋敷長、柳ケ瀬大洪水です!」というではないか。
ちょっと様子が変だなと思った俺は、隙をみて表に走った!
するとリアル大洪水だった!
ちょっとそのときことを報道した新聞記事を引用しよう。
【●お化け屋敷も水浸し
商店街の一角のビル1階で開催中の「岐阜柳ケ瀬お化け屋敷『恐怖の細道』」の周辺も浸水。「洪水です! 洪水です!」。受付係の大声で、この催しに参加する作家巨椋(おぐら)修さん(52)は奥の事務所から飛び出した。慌ててシャッターを下ろしたが水は隙間からどんどん室内に入ってきた。】
(朝日新聞 http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW1309052400001.html)
【長良橋通りに面した柳ケ瀬商店街の飲食店内にも、大量の水が流れ込んだ。牛丼店では店員がモップで水をかき出し、人気のお化け屋敷「恐怖の細道」は夜までの営業を午後三時半に切り上げた。】
(中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20130905/CK2013090502000014.html)
とにかくお客様を出して、お化けたちやスタッフたちに「ちょっと表に来て!」と、呼んだ。
正直いうと切迫感はなかった。むしろおもしろがっていた。
表はこんなことになっていた。
ボーゼンとする口裂け女。
動画だとこんな感じである
とにかく閉店を決定!
水がひけば、また再開できるかも知れないけど、スタッフたちの帰りが心配だった。
そして、妙にハイテンションにもなっていた。
これが閉店を決定した直後の写真である。
なんかメチャメチャ楽しそうである(苦笑)
そしてなぜかこの写真が全国版の朝日新聞に載ったらしい・・・(本当だとしたら・・・、こんな写真でいいのだろうか・・・)
やがて水はひいていき、我々は必死で掃除をしていたのであるが、たまに思い出したようにまた水が増えてきたりする。
やけになった俺はいっった。
「ええい! ビール持って来い! 帰れる人は帰る! 帰れない人は飲もうじゃねえか!」
すると、お化け屋敷の中に出店を出しているおでん屋さん「吉田」さんが、「どうせ売れ残るだけですからきょうは無料でいいですから食べてください」とおでんを提供してくれて、まるで避難所の配給状態(笑)。
やはり出店の「楽」さんが「生ビール飲んでいいですよー」と、次に真昼間から宴会状態(笑)。
そしてすこしたつと、新聞テレビからの取材がたくさんきました。
おそらくテレビや新聞の取材は、合計で10社くらいあったかと思われます。
今夜のニュースに出演してくださいってのもあったのですが、さすがにすでに飲んでいるしねえ(苦笑)。
取材は翌日の朝にも何件かありました。
お化け屋敷をやっていると本当にいろいろなことがあります。
・・・・だけど洪水に巻き込まれるとは、さすがのわたしも予想外でした。
被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。
巨椋修(おぐらおさむ)拝