巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

200人に1人はAV女優は本当か?


ネットニュースに以下の記事が出てた。

日本人女性の200人に1人はAV嬢「私達の業界では当たり前」2011.12.14 16:00


あるアダルトビデオメーカーの社員の“告白”は、衝撃的なものだった――「日本人女性の200人に1人はAV嬢。これはもう、私たちの業界では当たり前のようにいわれている“常識”です」


200人に1人! それは驚くべき確率である。


一昔前までは、中学や高校の生徒数は「1学年400人」も珍しくなかった。学年の半数が女子生徒だと仮定すると、同級生に1人の割合で必ずAV嬢がいることになるのである。


しかしこの数字、どこから導きだされたのか。前出アダルトビデオメーカー社員は語る。


「国内でのAV制作本数は、ネット配信や裏ビデオまで含めると、年間約3万5000本といわれています。単純計算しても1日100本がリリースされている。新人AV嬢も年間2000〜3000人は確実にデビューしており、業界ではAV経験者はすでに15万人を突破したといわれています。日本における19歳から55歳の女性の数は約3000万人。大まかですが、3000万人分の15万人で“200人に1人”というわけです」

週刊ポスト2011年12月23日号
http://www.news-postseven.com/archives/20111214_75352.html

正直、この計算には無理がある。

年間3000人デビューしているとして

3000人が15万人になるまで何年かかるか?

15万÷3千=50

ななんと50年もかかるのである。

家庭用ビデオデッキが普及して30年程度の現代でAV経験者15万人という数字には明らかに乱暴な数字といえる。


実際のところ、はたしてこれまで何人のAV経験者が存在したかはわからない。

仮に年間3000人デビューするとしても、30年で9万人。

と、すると333人に1人ということになる。

20年前、30年前にそれほど多くの人がAVデビューしていたとは思えないので、それよりはるかに少ないのが現実だろう。


考えてみれば、CA(スチュワーデス)は年間、1500人くらい採用されていて、平均勤続年数は約10年だという。

つまり現役CAは15000人ほどいるという。

AV嬢は10年もやる人はほとんどいないから、AV経験者とCA経験者そうかわらないか、あるいはAV経験者のほうが少ないか、めずらしいのかも知れない。



巨椋修(おぐらおさむ)拝