巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

排卵・妊娠の不思議

エロ漫画やAVなどでは、強姦された女性がやがて感じてしまうなんていう描写がザラにある。本当だろうか? 動物学者の竹内久美子さんの「三人目の子にご用心」によると、少なくとも妊娠しやすくはなるらしい。

 

第二次大戦でドイツに勝利したソ連兵は全ドイツで少なくとも200万人のドイツ女性を強姦し、ベルリンでは13万人が犯され、そのうち1万人が自殺したという、悲劇が起こっている。

ある医師が、このとき強姦された女性たちを調べたところ、妊娠率が驚くほど高かったそうだ。排卵期の女性はすべて妊娠し、排卵期ではない、つまり本来は妊娠しないはずの女性も妊娠した例が多かった。

妊娠しやすい排卵期はひと月のうち5日間しかない。どうやら強姦が排卵を呼び込んだらしい。

 

 

女性の肉体というのは不思議なもので、急激な不安とか興奮状態になったとき、排卵が起こることが多くなる。つまり妊娠しやすくなるようだ。

過去の例では、1941年12月に起こった日本軍の真珠湾攻撃の1年後、1965年のニューヨーク大停電の1年後、2005年の超大型台風カトリーナが襲った1年後に出産ラッシュが起こっているのだ。

しかし、排卵が起こりやすくなるというのと発情、つまり性的興奮とは必ずしも一緒ではないだろう。

 

さて、話を変える。

アダルトサイト『FANZA』が2018年発表したデーターによると、女性ユーザーの検索ワード第2位が「痴漢」というジャンルであった。「強姦」は全25位中21位と高くない。これは何を表しているのか。

 

『強姦願望』という言葉がある。たしかにそういった妄想を抱く女性はいるらしい。ただし「妄想」の世界であり現実ではない。AVにおける女性ユーザーの検索ワードで「痴漢」が多いのも、妄想ゆえかもしれない。

また、SMプレイのMを好む女性も少なくない。恋人同士や夫婦で「強姦ごっこ」を好む女性もいる。これも妄想の延長線上の行為であろう。

 

しかし本当の強姦は違う。独ソ戦争後ベルリンでは13万人が犯され、そのうち1万人が自殺したことを思いだしてほしい。

被害者が、鬱や、強い不安障害、性障害、摂食障害や、自殺を考えるなど後々まで苦しむ場合も少なくない。

 

強制性交等の認知件数は、令和3年(2021)は1388件であった。

刑法によると強姦(強制性交)をした者は、5年以上の有期懲役となる。