世の中には『コンプレックス産業』というものがある。
人間の多くは、何らかのコンプレックスを持っており、それを解消するというのを【売り】とするのが『コンプレックス産業』である。
例えば、コンプレックスを持つ人が相談にいく「心理カウンセラー」もそのひとつであるし、よくあるところでは「三日間で見る見る痩せる」もそのひとつ。
中には悪質なものも多く、最近問題になっているのが【包茎】に関する悪徳商法である。
よく男性雑誌の裏などの載っている【包茎手術】の広告などがそうで、いわゆる真性包茎の場合、健康保険適用の手術で、自己負担額は2〜3万円程度でできるのが、そういったクリニックに行った場合、10〜20万円くらいに跳ね上がるそうだ。
さらに、いろいろとオプションされ100万円を超える場合もあるという。
こういう場合、専門外のアルバイト医師が手術をすることも多く、結構醜い仕上がりになってしまうこともめずらしくないという。
これは、男性なら包茎手術だが、女性になるとダイエット、脱毛、美容整形ということになってくる。
また、相談者や患者も、コンプレックスを持っているだけに訴えにくいし、手術に失敗しても、同じ医者に再手術をしてもらうなんていうこともあるらしい。
客が自ら望んでボッタクられているようなものであり、なんとも物悲しいことではあるなあ。
コンプレックス産業は、福祉や教育といった分野にもあるし、すべてが悪質ということではないんだけど、ちょいと注意したいところではありますね。