巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

噂におびえるのが大好きな人たち




以前から興味がある人たちに【噂におびえるのが大好きな人たち】というのがある。

どんな人たちかというと、デマ、流言飛語、噂、陰謀論、都市伝説などなどを積極的に信じてしまう人たちのことだ。


これら【デマ、流言飛語、噂、陰謀論、都市伝説】を信じてしまう根底には不安や心の不安定さ、人格の未熟さ」などがある。


例えば、東日本大震災のときに数多くの流言飛語やデマが飛び交ったが、それを広める人、すっかり信じてしまった人たちの多くが、あの異常事態に不安にさいなまれていた人であり、普段ならそれらを信じない人も不安に襲われると、【ありえないような噂話】も真実として信じてしまうのだ。


例えば1970年後半に大流行した『口裂け女』を本気にして怖がったのはせいぜい中学生までで、大人であの都市伝説を信じた人はいなかったであろう。


また、2012年にマヤ暦で世界が滅亡するという噂がでたとき、調査会社イプソスが、21カ国の計1万6262人を対象に「生きているうちに世界の終わりが来ると思う」と回答した人が、全体の約15%にのぼることが分かったそうだが、イプソス社のケレン・ゴットフリード氏によると、教育水準や収入が低い人ほど、世界終末を信じたり、マヤ文明の予言に不安を感じる傾向が強いと語っている。
(参照;http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE84102U20120502


また、ニコニコ大百科の『陰謀論』に次のような記述がある。

陰謀論を信じる人の傾向


陰謀論を信じる人の傾向は著書「なぜ人はニセ科学を信じるのか?」(マイクル シャーマー著)によると以下のように解説される。



・真実は我にありという絶対的な確信
 「俺は常に正しい!」「俺だけが真実を知っている」「他の奴はみんなバカだ」


アメリカなどの「権力者」は必ず陰謀に関わる義務があると思っている
 「あれもこれも全部○○の仕業に違いない!」「もしかしたらそれも○○が…!」


・反論する人間は内容を読む前に「陰謀に加担している」と断定し、話を聞こうとしない(説得不可能)
 「お前ら○○の手先だな!」「○○は此処にまで浸透しているのか!」「工作だ!工作に違いない!」


陰謀論を信じる者以外を敵と見なしているため、投票や多数決などの民主主義的な意見決定を全く軽視する
 国民は操作されてる」「投票も操作されてる」「警察も議会もテレビも新聞も官僚も学者も…(以下エンドレス)」


・どんな立場の人間でも、陰謀に加担していると見なせば人間扱いしない
「友人でも親でも子供でも上司でも同僚でも女でも障害者でも病人でも、陰謀に加担した奴は容赦しない!」


・故に無責任な中傷や名誉毀損を大いに楽しみ、デマを指摘されても開き直る
「怪しげな行為を働くから酷い目に遭うんだ!俺は悪くない!」


確かに、陰謀論者のみならず、不安が強い人、コンプレックスが強い人には、これらと共通点が多いと思う。


陰謀というのは実際にあるし、デマや噂の中にも、本当だったものもたくさんある。

それを信じる信じないは、それぞれの勝手だけど、あまり他人に不安を煽ったり、それら不安材料に振り回されて、信用を失ったりしてほしくないものだ。





巨椋修(おぐらおさむ)拝