巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

供給があるから悪いんだ論に反対する

世の中には単純な人たちがいて、


「供給があるから悪いことがはびこるんだ」


と、胸を張って主張する人がいます。



例えば、



「若者や人妻の性が乱れているのは、それらの人たちを受け入れるラブホテルがあるからだ!!」



などと、堂々と胸を張ってしまえる良識だの正義の人たちがいたりします。



まるで、バイオレンスなゲームがあるから凶悪犯罪が増えるという理論を展開する良識だの正義を商売にしている人たちの主張のようです。



あ ほ か



人間が、凶悪犯罪を犯してしまうのは、凶悪なゲームがあるなしは関係なく、人間の本能として元々そういった凶悪さがあり、それをコントロールできない環境や教育に当たってしまったからなのだ。


しかし、いかに教育に力を入れようとも、報道規制をしようとも、政治や官憲の力で押さえつけようとも、そういった事件は、悲しいかな無くならないものでもあるのだ。


なぜなら、それが人間だからであり、人間の限界であるからだ。


性もしかり!


どんなに社会だの世間だのが、


「これは不倫です」


「これはやってはイケマセン!」


なんていっても、絶対になくならないのである。


ときどき、教育勅語を片手に


「最近の若者の性の乱れは目にあまるものがある!」


と、絶叫しているオジサンとかオバサンがいたりするけれど、そのオジサンオバサン若かりし日々の方が、赤線・青線がありながら、レイプ発生率は、現在の10倍くらいも多かったりするのである。



まったく困ったものであると思うよ。



「悪いゲームがあるから、人々が悪くなるのだ」


「悪い漫画があるから、子どもが言うことを聞かなくなるのだ」


なんて本気で言っているとしたら、方向違いもはなはだしい。


まるで


「警察があるから犯罪者がいるのだ」


「学校があるから不登校が増えるのだ」


という理論と同じではないか。


警察があるから犯罪者が増えるわけではないのである。


学校があるから、不登校が増えるわけでもないのである。


ラブホテルがあるから、性が乱れているわけでもないのである。


犯罪者が増えたから、取り締まる人が必要になったのである。


不登校が増えたから、新たに彼らにあった教育が考えられるべきなのである。


性が楽しむ人が増えたから、それらの人に場所を提供する人たちが出てきたのである。



これらはすべて“必然”なのだ。


供給があるから悪いのではなく、人々をより暮らしやすくためのシステム進化なのである。




と、い う こ と で……



わたしの率いる『ラブホテル探検隊』にご一緒してくださる女性を募集。


入隊資格は、探究心が旺盛なこと。いかなる困難にも怯まないこと。旅費・ラブホテル代金は各隊員の負担となりますので、ご注意ください。



さあ!


あなたも未知なる世界に、その第一歩を踏み出してみませんか!!



ラブホテル探検隊 隊長
巨椋修(おぐらおさむ)拝