社会問題について書くことがあるんですが、よくマスコミが
「急増する凶悪犯罪」
「昔の人は貧しかったけどみんな優しかった」
なんてのがとんでもねえ大嘘あるなんて記事をよく書きます。
カンタンにいいますとね。
平成の現代よりも昭和時代の方が、はるかに凶悪犯罪の発生率が高いんです。
『警察白書』によると、殺人がもっとも多かったのは昭和29年の3,081件。
昭和ノスタルジー映画「三丁目の夕日」の舞台となった昭和33年の殺人発生数は2,683件です。
最低は平成22年の1067件。
テレビとかで良識ぶったコメンテーターが
「いよいよ日本の治安もアメリカ並みに悪くなってきました」
なんて知ったようにいいますが、それもとんでもないことで、ニューヨーク市で09年の殺人件数は過去最低の記録なんですがニューヨーク市警が発表した(12月27日時点)の殺人件数は461件。
日本は全国で1067件です。
ニューヨーク市の人口が800万人で日本が1億2600万人ってことを考えたら、いかに日本が平和であるかということになります。
おまけにニューヨークはアメリカの大都市でもっとも治安のいい都市なんですね。(苦笑)
つまり、全然アメリカ並みの治安の悪さじゃないってことなんですね。
ぼくがこんなことを書くと、絶対に「いやいや最近の凶悪犯罪は質が変わってきた」とかいって、なんとか現代の方が悪くしないと気がすまない人がいたりします。
猟奇殺人とか、大量殺人も、昔から一定量あって、数が増えているということはないようなんですね。
当然、殺人事件が減っているのですから、猟奇殺人も大量殺人も減っていると考えるの当然です。
現実に凶悪犯罪が減っているのに、マスコミはそのことは言わないんです。
政治家も与野党とも言わないんです。
なぜか?
ショッキングな犯罪があったり、危機感を煽ったほうが、新聞雑誌の売り上げも、テレビの視聴率も上がるからなんですね。
政治家にしても、最近悪くなったと主張した方が、権力の」維持や奪取に都合がいいんです。
つまり、「最近急増している凶悪犯罪」を信仰している人ってのは、マスコミや政治家に踊らされている人っていうことができそうです。
ふ、ふ、ふ、
愚民どもめ、そうやって踊らされていると、そのうちまた戦争とかのムードになったとき、そのムードに流されて一気に突っ走ってしまうぞよ。
いま、日本において注目したいのは、殺人より自殺かも知れません。
もう10年以上3万人を超えているし、今年は特に多そうですしね。
巨椋修(おぐらおさむ)拝