超能力をいわゆる【念力】とか【テレパシー】【透視能力】【予知能力】【霊能力】なんてのがポピュラーだと思うのですが、これを十把一絡(じゅっぱひとからげ)にしてしまうのが、まずはおかしい。
いつも思うんだけど、たとえば【UFO研究家】と称している人が、その他のことをアッサリ肯定してしまうことにすごく疑問を感じるんです。
UFOを【未確認飛行物体】と考えた場合、あくまでそれは【未確認飛行物体】なんだから、それと【念力】【テレパシー】【透視能力】【予知能力】【霊能力】と同一視するなんて、あまりにも「SF小説的」すぎはしないでしょうか?
SF小説やオカルト雑誌の枠を超えて考えれば、ちょっと幼稚といわれても仕方がないような気もします。
ともあれ検証してみましょう。
たとえば【念力】
これは手品のトリックが実にたくさんあります。タネも暴かれている。
テレパシー、透視能力もしかり。
よく超能力研究家と称する人がいう決まり文句
「必ずしも毎回成功するとは限らない」
こんなの当たり前で、科学実験だって毎回成功するとは限らないわけです。病気の手術だって必ず成功するわけじゃない。
だからこんないいわけはしないほうがいい。
予知能力に関しては、予知なのか予感なのか予想なのかデタラメなのかってことを考えていたほうがいい。
霊能力についても、一種「統合失調症」的なものなのか幻覚・幻聴・妄想といったものなのかについて考えておいたほうがいい。
それと、一種、トリックがあるのかをいつも考えていたほうがいい。
【やみくもに信じるなかれ】と、ぼくはいいたい。
なに、簡単な話しで、こういう超能力とかってものには、少なからず【悪徳霊感商法】や【悪徳新興宗教】なんてものがついて回るわけですから、あまり素直に信じきらないほうがいいのです。
かつて、手品師のミスターマリックが、超能力を信じた人に高額で(数千万とも億単位ともいわれております)で殺人依頼をされたり(猛毒を相手の体内に瞬間移動をさせるように頼まれたそうな)、新興宗教の教祖にスカウトされたりもしたことがあるといいます。
一歩間違えれば、超能力っていうやつは、詐欺や犯罪とスレスレ状態になるわけですから。
ちなみに、よく「虫の知らせ」とかで、近しい人が亡くなったときなどに、その人が夢枕に立つといった話しがあります。
この真偽というのを証明するのはとても難しくて、後になってから「ああ、そういえば……」というものなどは記憶が摩り替わっていることが多いとも考えられるのです。
ぼく自身、不思議な体験をしたことが多くあるのですが、ぼくの体験=超常現象とか霊現象と、考えるには、まだいささか自信がないのですよ。
でもいくつか確証めいたこともあるのですが……
それはいわずにおきます。
よって超能力はあるかという本日のテーマは、謎のままということにしたく思います。
本当の超能力なんて、暗算の達人とか、町工場のすごい技術とか、そういったところにあるのかも知れませんよ。
基本、多くの自称超能力者は手品かイカサマだと、わたしは思っています。
ぼくは超能力肯定派ですが、ニセモノにだまされないようにしてくださいね。