巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

真珠湾攻撃は大失敗であった!


 今日は真珠湾攻撃をした日である。つまり太平洋戦争がはじまった日なのだ。結論から言えば、多くの日本人が「真珠湾攻撃は大成功だった」と思っているようだが、いろいろ調べてみると、お世辞にも成功とはいえない。むしろ大失敗といったほうがいいかも知れない。


 最初の失敗は、飛行総隊長の淵田中佐機は、1発の信号弾撃った。「奇襲」の合図である。攻撃機隊は突進を開始。しかし他の飛行機は全然気が付かない。仕方なく淵田中佐は2発目を撃った。2発撃った場合「全軍強襲せよ」の信号となる。


 魚雷は米軍の艦船に命中、一見すると大成功に見える。



 しかし戦闘の目的を達していなかったのだ。日本にとって、もっとも脅威だったのはハワイの米海軍の空母である。ところがこのときいるはずの空母が一隻もいなかったのだ。


 このとき連合艦隊を現場で率いている南雲中将な、空母がいなくても戦艦を沈めればいいと判断。大艦巨砲主義の南雲中将は時代が戦艦から空母に移っていることに気が付いていなかったのだ。しかもドッグなどの造船所、潜水艦基地、まだ飛んでいない飛行機、そして太平洋艦隊を10カ月も動かすことができる燃料タンクを無視してしまったのである。


 さらに無傷な連合艦隊が傷つくのを怖れ、予定していた第二次攻撃を中止。戦艦沈没に固執してしまった日本海軍は、これらを無視したためにその後、ジワジワと攻められ全面降伏させられるという結果を招いてしまったのだ。


 当時、アメリカは厭戦気分が蔓延しており、米国民は戦争をしたくなかったという。そこに奇襲攻撃をかけ、米国民をさらに戦争を嫌がる気分を作るのがこの真珠湾攻撃の第一目的のはずであった。


 しかし・・・、外務省の失敗で宣戦布告が真珠湾攻撃より遅れてしまったのである。


 さあ、アメリカ国民が怒ったの怒らなかったのって、「日本人は卑怯者だ! 宣戦布告もしないでだまし討ちしてきやがった!」と、怒りに怒った!


「リメンバー・パールハーバー真珠湾攻撃を忘れるな)!」のスローガンのもと、厭戦気分は吹っ飛び、「卑怯な日本をやっつけろ!」になってしまったのである。


 これらを失敗を言わずして、何を失敗といおう。この失敗のために300万人もの日本人が死亡することになるのである。


巨椋修(おぐらおさむ)