巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

減塩の健康常識って極めてアヤシイ

●減塩と高血圧

 最近の健康法ってなんかおかしい。


 たとえば、国を挙げての減塩ブームらしい。


 ぼくは10代のころから高血圧の傾向があって、ずっと「高血圧の原因は塩分のとり過ぎ」と教えられてきた。


 以前通っていた医者からざんざん高血圧の薬を勧められていて、あまり薬は飲みたくないので医者を代えたくらいである。


 実は高血圧症の90〜95%は遺伝であり、これを『本態性高血圧症』という。おそらくぼくもそうなのかも知れない。


 ただ、数年前に体重を7キロほど落としたら、血圧はほぼ正常に戻り、その後はそれほど高くはなっていない。


 減塩による健康法が叫ばれるなか、ぼくはいささかこれをアヤシイと思っている。



●高血圧の正常値ってかなりいい加減

 ちなみに血圧の基準というのは、昔と比べてかなり変化している。


 69年代後半では「最高血圧=年齢数+90」で、この「年齢数に90を加えた数字よりも低ければ、血圧は正常」と考えられていて、ざっくりいうと「最高血圧が150、最低血圧が100」が正常値。


 1970年代に入ると、世界保健機構(WHO)が、最高血圧を160以上、最低血圧を95以上と規定した。


 1980年代、高齢者の最高血圧は180までが正常とされていたが、


 1993年になると、血圧の正常値を「最高血圧が140未満、最低血圧が90未満」となる。


 そして高血圧学会の見解では、「最高血圧が129未満、最低血圧が84未満」が正常値となり、年齢に関係なくそれ以上になると高血圧症と診断され、薬を売りつけられるという時代が続いた。


 ところが2014年4月、日本人間ドック学会が「最高血圧が147未満、最低血圧が94未満」でも大丈夫と発表。


 この日本人間ドック学会の見解が正しいとすれば、それまで健常者であるにもかかわらず、高血圧症と言われ飲まなくていい薬を飲まされていた人が相当数いたことになる。




●減塩したら健康で長生きなんだろうか

 おっといけない減塩の話しでした。


 この減塩も、どうもあやしい。食塩摂取量が少ない都道府県と、健康寿命(健康でいられる平均年齢)が短いを見ると、どうなるか?


 


 この減塩ブームから考えると、食塩摂取量が少ない県ほど長寿であるはずだが、食塩摂取が少ないにも関わらず健康寿命が短い都道府県がけっこうある。


 どうもこの減塩ブームもちょっとアヤシイ。ちなみに食塩には大きく分けて2種類あり、精製されて99%が塩化ナトリウムになってしまった『精製塩』と『天然塩』で、体に悪いのは『精製塩』、『天然塩』は少々多くとっても高血圧にはならないようだ。


 ちなみに「高血圧は塩が原因」といわれるようになったのは、1953年アメリカの高血圧学者メーネリー博士が行なった実験で、ラットに1日20〜30gの食塩を与えるという実験である。


 ちなみに日本人は一日10グラムほどの塩分を摂っているが、日本人の体重を60キロとしても、体重300グラム程度のラットに20〜30グラムの食塩を与えていたのである。


 半年後、10匹いた実験用ラットのうち高血圧で4匹のラットが死に、残りの6匹のラットは正常であったという。さすがラット! 生命力強し! 人間なら一週間くらいで死んじゃうんじゃないだろうか?


 そんなムチャクチャな実験から塩分は高血圧の原因とされたのだ。


 どうも減塩という健康常識はアヤシイとぼくはやぶにらみににらんでいる。






 巨椋修(おぐらおさむ)拝


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精神科医不登校に携わる皆さんにインタビューをしており、問題解決のヒントになれば幸いです。
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●巨椋修(おぐらおさむ)の著書



ビックリ!おもしろ聖書物語 (リイド文庫)

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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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