巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

平和について考える



※引用:50秒でニュースは読めるより


>●日本は「戦争」や「平和」を本気で考えようとしてこなかった国

集団的自衛権行使へ転換、安保法案が衆院通過ということで、いろいろな人がいろいろな意見をいっています。


曰く「集団的自衛権が行使できるようになったら、日本は戦争ができる国になってしまう」


曰く「集団的自衛権が行使できないと、日本は他国に攻撃される可能性が高くなり、安全率がひくくなる」


などなど・・・


それぞれに一理あり、どちらかが絶対的に正しいとは言い難いところではありますね。


ただ、日本は大東亜戦争敗戦後、ちゃんと戦争や平和について向き合うのを避けてきた国なのではないでしょうか?


そのせいか、日本が大学にはひとつも『戦争学』も『平和学』も、ちゃんと教えている大学などありません。


ちなみに、もし平和を戦争と戦争の間とするならば、『戦争学』も『平和学』も、どちらも同じということになります。


いまと少し似た時代に、60年代の安保闘争がありましたが、安保闘争を主導した中心人物の一人、西部邁はこう述べています


「総じて言えば60年安保闘争は安保反対の闘争ではなかった。闘争参加者のほとんどが、国際政治及び国際軍事に無知であり、無関心ですらあった」
※引用:米国の圧力と戦後日本史12 安保闘争とは何だったのか?




さて、時代は変わりましたが、いまの人たちとどれくらい違うのでしょうか?



●平和とは何か?

世界史年表をパラパラとめくってみれば、わかるごとく、人類の歴史は戦争の歴史です。


しかし、中には長い間戦争をしなかった国があったりもします。


たとえばローマ。


パクス・ロマーナ(ローマの平和)と呼ばれるローマ帝国は180年間、平和と繁栄を築き「人類史上もっとも幸福な時代」と後世の人々に称えられました。


他にも、パクス・モンゴリカ(モンゴルの平和)という時代もありました。チンギス・ハーンをはじめとするによる150年間の平和のことです。


パクス・アメリカーナなんてのもあります。アメリが合衆国がパクス・ロマーナにあやかって名乗っているのですが、そのアメリカ自身はず〜〜〜っと戦争を続けているのですけどね。ただ自国がほとんど攻撃されていないだけで。


日本の場合だと、パクス・トクガワという時代がありました。江戸時代270年、島原の乱を除けば戦争がない平和な時代が続きました。


これらのパクス・○○は、どんなことによって平和を保たれたのでしょうか?







それは徹底した武力制圧!







ローマにせよ、モンゴルにせよ、アメリカにせよ、平和と繁栄を満喫したのは、他国を制圧した国民や市民のみ! 奴隷や、日制圧国民は、とんでもない目に遭っているわけです。


ただし、その間、戦争という不幸は起こってませんけどね。


どちらがいいんでしょうね? 制圧された国の人たちにとって・・・



●いまはパクス・ニュークリアの時代か?

まあ、第二次世界大戦後、大きな戦争というのはなく、いまは局地戦や紛争の時代といっていいでしょう。


なぜ大きな戦争がなかったかというと、東西冷戦があって、なんで冷戦になったかというと、核兵器のおかげなんですね。


いわゆる核の抑止力のおかげです。



現実として、核兵器が戦争が大好きな、ホモ・サピエンスの本能といっていい戦争行為にストップさせているわけです。



観ていない人にとって、ネタバレになって申し訳ありませんけど、68年に製作された『猿の惑星』という映画に、核兵器を神としてあがめる人たちがでてきます。


そのうち、これがシャレにならない時代が来るかも知れませんよ。



(※映画『猿の惑星』より、核兵器を神として崇める人)



もし、皆さんが本気で「平和」を願っているのなら、そういったことも含めて考えてほしいものです。


ただ「憲法9条を守ろう」では、平和を守るのは無理でしょう。


だって、日本の憲法って「解釈次第」で、どうにでもなるんでしょ?


いまの憲法のままでも、これは自衛のためとか、平和維持行為ですって解釈をしてしまえば、すぐにでも戦争ができるわけですもんね。




そもそも、近代戦争のほとんどすべてが、平和のために行われているわけですから!




いま平和が大切をいっている人だって、いざとなったら「さあ皆さん、平和のために共に戦いましょう! さあ! 平和のために銃をとれ!」ってなりかねない(笑)!




多くの人が素晴らしいと思っている『自由・平等・友愛』がお題目のフランス革命だって、人権宣言なんてしちゃった後も虐殺に次ぐ虐殺、、粛清に次ぐ粛清、略奪に次ぐ略奪をくりかえしたのが現実ですものね。


スターリンも、毛沢東も、ヒトラーも、金日成も、ポルポトも、大日本帝国も、連合国も枢軸国も、平和のため、正義のためをお題目に戦争を行い、大勢の人が死んだというのも事実ですから。



これが人間の業であり性なのでありましょう。



もう二度と戦争をしないためには・・・・ 私たちは、もっと真剣に、現実的に考えていかねばならないのではないでしょうか?



そして、平和が、戦争と戦争の間にあるとしたら・・・








いまは戦後なんでしょうか?







それでも・・・ 戦前?




巨椋修(おぐらおさむ)拝

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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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