巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

自由と封建の嘘とホント


自由と平等がいいと人は言います。


封建制度など「とんでもない」と人は言います。



でもね


自由や平等がもし本当に実践されれた、世の中は乱れるのだよ。


カンタンにいってしまうと、自由と平等の時代というのは、下克上の時代であり、弱肉強食の時代、戦争と動乱の時代なのですよ。

ほら、フランス革命を描いた「民衆を導く自由の女神」は、戦争の先頭に立っているくらいだもの。

自由と平等を手にいれるためには、屍を乗り越えて戦わなければいけないんです。


自分が豊かになりたければ……

欲しいものを手に入れたければ、戦って手にいれることができる世界。

つまりは競争社会。


その対極にあるのが、身分制、カースト制がしっかりとした封建的な世界といえます。


例えばね、百姓の子は百姓。


大工の子は大工。

殿様の子は殿様で家老のこは家老。

将軍の子は将軍と決まっていれば、それほどの競争は生まれないわけだ。


世界中が、完全に序列が決まっていて、だれもそこからはみ出ることがない世の中は、競争も戦争がない世界、平和な世界なのだよ。


例えば徳川幕府が300年近く日本を武力制圧していたおかげで、日本の江戸時代には、戦争が起こらなかったんです。


もし、各大名が自由で平等だったら、確実に戦乱になってた。


さて諸君。


諸君は、競争を呼ぶ『自由と平等主義』がいい?


それとも、平和な『封建主義』がいい?


やれやれ、人間とはままならない生き物だねえ……



巨椋修(おぐらおさむ)拝