巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

もっとも危険は食品添加物はこれだ!!

最近、「これは食べてはいけない!」とか、「化学調味料は危険!」なんていうのが、ネットや書籍で出回っていますよね。


ホントかなと思って調べてみました。



いまもっとも我々の命を縮める食品添加物は何か!?



化学調味料だろうか?


人口着色料だろうか?


食品保存料だろうか?


遺伝子組み換え食品であろうか?


原発事故近辺の農作物や魚介類だろうか?



否! 否!







現実的には塩と砂糖がもっとも危険!
※もっとも塩と砂糖は食品で、法で定める添加物ではないのだが、ここでは「添加物同様のもの」として理解してほしい。








WHO(世界保健機構)が推奨する一日摂取してよい塩分は5g未満であり、米国心臓学会によると3.8gであるらしい。


しかし世界の99%の人は、その倍かそれ以上の一日10gもの塩分を摂取し、毎年多くの人が高血圧や脳疾患、心臓病等により死亡しているのだ。


ちなみに日本人の場合、2011年の1日の平均摂取量は成人男性が11.4グラム、成人女性が9.6グラム。




危険な食品添加物は塩だけではない! 砂糖もしかり! よほど貧しい国の人々以外、過剰に砂糖を摂取し、肥満等になりそれが原因で成人病になり死亡しているのが現実! 世界の糖尿病患者はおよそ4億、5千万! 糖尿病で死ぬ人年間400万!



ちなみに、武力紛争による死者8万9,000人とテロ攻撃による死者1万9,000人であるから、砂糖は紛争やテロより危険ということになる。






では、いま世間で騒がれている化学調味料など食品添加物によってどれくらいの死亡者が出ているのでしょう?


過去には昭和の時代、森永ヒ素ミルク事件というのがあり、「森永ドライミルクMF缶」の 粉ミルクに原乳の乳質安定剤の第二リン酸ソーダを検査なしに使用しため、 粉ミルク製造工程で、「森永ドライミルクMF缶」にヒ素が混入、乳幼児が、衰弱死や肝臓肥大を次々に起こし、 死亡130名、発症発症12,001名という世界最大級の食品公害が起こっています。


他にカネミ油症事件がある。これは脱臭のために使用されていたPCB(ポリ塩化ビフェニル)が、配管作業ミスで混入し、加熱されてダイオキシンに変化。 このダイオキシンを油を通して摂取した人たちに、顔面などへの色素沈着など肌の異常、頭痛、手足のしびれ、肝機能障害、妊娠中に油を摂取した患者からは、皮膚に色素が沈着した状態の赤ちゃんが生まれるという不幸な事件がありました。


他にも、工場において、食品添加物が食べ物に大量に混入してしまい、中毒を起こした事件もありました。


昭和の時代、確かに危険な食品添加物があったが、そのほとんどは現在使用されていないようです。


また、その昭和時代における食品添加物被害や事件のほとんどすべては、前述した森永ヒ素ミルク事件やカネミ油症事件のように、工場のミスや事故。



すくなくとも平成になってからは、業者が法令を守っている限り、食品添加物による健康被害はまずありません。



平成の世になり、食品添加物による大きな事件事故はほとんど起こっていませんが、雪印の集団食中毒事件や、焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件などは、ときどき起こっています。


これら食中毒事件は人災だが、これらを見てもわかるのは、本当に怖いのは、安全性が確認されている食品添加物よりも食中毒ということです。



例えば、食品添加物の1つである保存料は、食品の腐敗を防ぎ、食中毒リスクを下げているのですが、最近の食品添加物バッシングにより増えた保存料を使わない「無添加食品」は、食中毒のリスクを高めるという現実があります。
(だから無添加をお好みの人は早めに食べましょうね)



現実のリスクとしては、このほうがよほど恐ろしい。



2012年の厚生労働省の発表によると、全国食中毒による死者は4人。食中毒患者数は、サルモネラ属菌やぶどう球菌等の最近だと14722人、ウイルスは8117人とのこと。




もし保存料が使われていなければ、死者や患者数は数倍〜数十倍に増えることでしょう。




また、消費期限が早くなり、食品廃棄や、値段の高騰もまた、数倍になるかも知れません。



ちなみに保存料の安全性ついては、上野製薬のHPを引用しておきましょう。


保存料の安全性

食品添加物の安全性は科学的に評価されています。


ここでは食品添加物の中で、保存料に分類されているものを例にとってご説明します。


例えば「ソルビン酸は体内に蓄積して害を及ぼす」といった誤解がありますが、実際には体内で分解されるので蓄積されることはないのです。


安全性はどのように評価されているのか


1 量の概念が重要


すべてのものは毒である。そしてその毒性は量で決まる。


これは現代の毒性学にも通じる16世紀のパラケルサスの言葉です。極端に思われるかもしれませんが、どんな食べ物でも食べ過ぎると体調を崩すというのは身に覚えのあることではないでしょうか。


「量の概念」は食品添加物の安全性を考える上でも基本となります。





※上野製薬HPより引用 http://www.ueno-fc.co.jp/foodsafety/c_3.html

食の安全は誰しも、気になるところ。


もし、添加物がイヤなら、食べることはない。


ただ、もし健康を食から見直したいのであれば、まずは塩分や糖分の摂り過ぎに気をつけ、食中毒に注意するというのが現実的といえると思います。





巨椋修(おぐらおさむ)拝