※これは10年前、自主映画「不登校の真実」を撮ったときの日記。
久しぶりに読んだら面白かったのでアップします。(笑)
富山に来て4日目の朝である。
実は、昨夜も遅くまでS高校のK先生と酒盛りをしてしまっていたのである。
もはや酒まみれといってもいい状態なのである。
4日目の朝は日曜日であった。
本日の予定は、午後2時から朝日新聞さんから取材を受ける。逆取材をする。
午後4時から読売新聞さんから取材を受ける。逆取材をする。
午後6時からチューリップテレビさんの記者さんと打合せをする。その後飲むというものである。
こう書くと、ずいぶんと忙しそうに聞こえるかも知れないが、すでに新聞社やテレビ局の方々とは、知り合いになっているので、比較的気楽なものであった。
午前中は時間があったので、富山市街を散策する。
午後は先ほど書いた通りの予定をこなす。
そしてチューリップテレビのI記者と、今後の撮影や東京での撮影について、軽く打合せの後、またしても飲み会ということになるのである。
打合せの途中から日が暮れだし、夜といってもいい時間になってくると、一人二人のメンツが増えてくる。
もはやいつものことといってもいい状態である。
自然と酒盛りが始まる。
初めての人もいる。
そんな人にも取材をして、不登校について、どんな思いをしているのかを聞く。それをカメラに収めるのだ。
ほどよく酒が回ってきたときに、タイ式のマッサージを日本で教えているというご夫婦が見えられた。
さっそくI記者が、マッサージをしてもらっている。
しかもご夫婦二人がかりである。
ダンナさんがI記者の足を
奥さんがI記者の首をもみもみしている。
たちまちI記者は、極楽気分になってしまっているでわないか!
ちなみに、I記者は若い女性の記者である。
そのI記者があまりに気持ち良さそうなので、横になってマッサージをされているI記者の耳元に、オレは唇をそっと近づけて、太く低い声でささやいた……。
ええか……、ええのんか……
「ひやぁぁぁああぁぁぁ!!」
I記者は極楽気分など一瞬で吹き飛んだかのように飛び上がった。
富山最後の夜にして、その日以来、オレはセクハラ大王とばれるという不名誉をこうむったのである。
つづく