巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

化け物屋敷物語 最終日4 そしてぼくらの70日間戦争は終わった

 最終日、「やながもんナイト2」というライブが終わると、打ち上げとなった。


 事務局長のムトーさんがお寿司の出前をとってくださり、みんな飲みに飲んだ。



 


もはや言語道断歩行者横断、奇妙キテレツ奇奇怪怪の大騒ぎである!




 しかしはしゃぎすぎて、立たされるヤツも出た。(嘘)


 お化けの本性を出して、怪奇現象を起こすヤツも出た。


 やがて12時になり、ヒライ副代表の締めでお開きになると思いきや


 12時を越えると、口裂け女Sの誕生日ということでさらに打ち上げは盛り上がるのであった。
 
 ひさしぶりにおもしろい大騒ぎであったよ。

 ぼくはちょっと変なところがあって、盛り上がった場というのは好きなんだけど、そういうときに、場の中心にいたくないっていう癖がある。


 そのときも、ときどき会場から離れて、お化け屋敷の中に入って、一人ポツンとしていると、不思議なことに、5〜6人がなんとなく集まってきた、そこでまたバカ騒ぎがはじまる。


 そしてまた、そこからも離れて、別の場所でポツンとしてると、また何人かが集まってきて……


 なんてことが何回かあった。なんか仲間なんだねえって思ったな。


 いよいよ最後のときは、1人外に椅子を出して座っていると、やっぱりみんなが集まってきて、外でゴロゴロしだした。

 ちょっとうれしかったね。


 結局、打ち上げ&お誕生日会が終わったのは、夜中の3時くらいだったろうか、4時くらいだったろうか?


 ぼくは鍵の閉めないといけないので最後まで1人残って、ふとお化け屋敷内を見回した。


(ああ……、これでここともお別れなんだろうなあ……)


 って思いながら、でもなぜか習性みたいなもので、洗い残った食器を洗ったり、テーブルを拭いたりしてから、1人でビールを飲んだりしてた。


 そしてお化け屋敷を出ると、もう朝日が昇っていて、マンションに帰る途中、バイトの人たちとすれ違う。

 なんでも打ち上げの後、ぼくとハカルくんが住んでいるマンションでさらに盛り上がったらしい。

 マンションに帰ると、ハカルくんとナカちゃんがおかしな格好で寝ていて、清めの塩なんだろうね、部屋中塩だらけになってた。(笑)


 そしてぼくも2時間くらい仮眠をとり、起きて部屋の片付けて、岐阜駅へと向かった。


 岐阜駅前で、ムトーさんと落ち合い、お給料をいただき、ぼくは岐阜を後にしたのでした。


 新幹線の中で外の景色を見ていると、来るときは真夏だったのに、もうススキが生えていて秋になってた。


 こうしてぼくたちのお化け屋敷70日戦争は終わったのです。


 ほんとにほんとに、お化け屋敷に来てくれたお客さま、仲間のみんな、ありがとうございました。


 ほんとにほんとにいい経験をさせていただきました。


 
 ああ、それから山口敏太郎さん!

 なんか来年とか、いま岐阜お化け屋敷の大成功で、いろいろな地方から、お化け屋敷プロデュースのお話しが来てるっていうじゃないですか。

 それは素晴らしいことでいいのですけど、またアンタ、オレをお化け屋敷長として、どこかに出向させようとたくらんどるだろう。









でも、もうオレは絶対いかんからな〜!



でも、もうオレは絶対いかんからな〜!




でも、もうオレは絶対いかんからな〜!



でも、もうオレは絶対いかんからな〜!


 



(化け物屋敷物語・完)