巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

ムトーさんのこと


 一週間前、岐阜にいってきたんですよ。

 夏だった岐阜はすでに晩秋。いえ、すでに初冬の寒さでした。

 お化け屋敷も


 から、こんな感じに。



 ぼくはお化け屋敷代表のヨシムラさんや、プロデューサーで岐阜に滞在していた山口敏太郎夫妻と中華屋で一杯。

 岐阜っていう土地は人が繊細なのか、ちょっとしたものが美味いんですよ。その中華屋さんもギョーザとか豚肉のテンプラとか美味しかったな。

 そこに口裂け女Sから電話があって、別のお店で合流。さらにそこにお化け屋敷副代表のヒライさんがやってきて合流。



 さらにそこにお化け屋敷事務局長のムトーさんから電話があって、やっぱりお化け屋敷でがんばってくれたナカちゃんという人のお店「BACKDROP」にいるからと。

 実は、ぼくが岐阜に来て一番会いたかった人の1人がムトーさんなんだよね。

 でも、今回ちょっと急な岐阜行きってことで、フェイスブックで「岐阜にいくよ」っていう以外、特に誰も誘わなかったんです。

 誰が誘われてないとか、声かかってないとかいうのがあるかも知れないし、もしかしたら「全員集合!」みたいになってしまうかも知れないし、そうなったら対応できないしさ。

 でもムトーさんから連絡があって会えてよかったな。


 この人には一番、いろいろと相談したし、ぼくのワガママを聞いてもらって、甘えさせてもらった人だったんですよ。


 ぼくはよくヨシムラさんが近藤勇ならムトーさんは土方歳三だなんていっていたんだけど、ほんと裏方としてベストの働きをした人だったと思う。

 一度、ムトーさんが韓国に行っていたとき、お化け屋敷が心配だったんだろうなあ、ぼくに韓国からメールをくれたことがあったのね。

 ちょうどそのとき、夜の10時か11時くらいで、ぼくはまだお化け屋敷の中で、後片付けとか終わって、2階の女子トイレで用を足していたときだったのよ。(笑)

 洋式トイレはそこしかないから、人がいないときはそこで用を足していたんだよね。

 で、ムトーさんに「今日はコレコレのことがありましたよ」なんてメールを打って、最後に「いまこのメールを打っている場所が女子トイレってことはヒミツにしてください」って打ったら

「わかりました。男同士のヒミツです!」

 って返ってきたときは、なんかほのぼのと笑ったなあ。(笑)


 そして、一度ぼくはこの人に、助けられて、その直後に殺されそうになったことがあるの。



 お客さんでぼくに殴りかかってきた人がいて、そのときムトーさんがそのお客さんの前に出て体を張って、ぼくを守ってくれたんだよね。

 で、その日、仕事が終わって、お化け屋敷の場所っていうのが、いまは使っていない廃劇場だったんですけど、あまり人がいっていない場所があるっていうんですよ。

 その劇場の3階なんだけどね。


 ムトーさんはいったことがあるというんで、ムトーさんの案内で、真っ暗な部屋に探検にいったんです。懐中電灯もって。

 元劇場の映写室で廃墟状態のところを案内してもらっていて

「巨椋さん、こっちはね、なかなかおもしろいんですよ、でもちょっと危ないですよ〜」

 なんてムトーさんが言ったのね。

 へ〜、とか思って歩いていて、何気なくあるドアを開けて入ろうとすると・・・


 


そのドアの外は地面がなかったんです!



なぜかわからないけど、3階の映写室のドアをあけると、階段はなくて、はしごで2階に降りるようになっていたんですよ。





あのときぼくが一歩進んでいたら・・・ 




 ぞっとして、ムトーさんを振り返ると・・・







超々満面の笑み!!



「だから、危ないっていったぢゃないですか〜」

 って笑ってるのね。(笑)

 
 いや〜、この日は、ムトーさんに助けられて、殺されそうになったな〜(笑)


 そしてこの前、岐阜にいって久しぶりにお会いして、いろいろとお話しできて良かったです。



 また飲みたいですね。