巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

「呪い面」の恐怖

こんな記事があった。
http://news.livedoor.com/article/detail/6824707/

『アンビリバボー』で紹介された『呪い面』…画像だけでは呪いは無い
2012年08月04日20時59分

提供:リアルライブ

 この日の放送は『禁断の恐怖 封印開封スペシャル!』と題し、夏ならではの心霊・恐怖特集であった。この放送にはオカルト研究家で作家の山口敏太郎氏も情報提供者としてVTR出演。山口氏が『アンビリ』スタッフに提供した情報は“関わる者が不幸になる”『最凶の呪い面』というもので、山口氏曰く「この面をマスコミが興味本位で扱うと、取材した(メディア関係者)本人やその近しい人が不幸になり、病気や事故に巻き込まれる」という(目が合うと死ぬというのは、一部の関係者が指摘している仮説であり、絶対的な真実ではないようだ)。


 山口氏はこの面を京都の某お寺に封印したのだが、今回は取材ということでその寺の住職である三木大雲氏立ち会いのもとついに封印を解除。古美術鑑定家、霊媒師らによる検証が行われた…というのが今回『アンビリバボー』の放送内容であった。

 この放送直後、映像には写っていなかったはずの呪い面の全体写真がネット上に大量に流れる事態となった。2ちゃんねるではいわゆる「ブラクラ」的な扱いをされ、ついには『初音ミク』のコスプレをする呪い面の加工画像まで登場し、2ちゃんねる上ではちょっとした祭りになった。


 また、一部視聴者によると呪い面の口が動いたとか、番組のエンディングには奇妙な声が入っていたとか、様々な話が囁かれている。

 翌日、この呪い面の全体画像をネットで見てしまった多くのユーザーからの問い合わせが山口敏太郎事務所へ殺到した。

 代表の山口敏太郎氏もこの日一日、対応に追われたのだが、山口氏によると「画像や映像を見ただけでは呪いはおこらない。安心してほしい。また今まで、不幸になっているのは興味本位で面を、直接生で取材したマスコミ関係者、メディア関係者、本人か、その周辺であり、一般の視聴者や読者には影響は無い」とのことであった。

 (逆に、呪い面の写真や動画を見たいという意見も、番組の前煽りの頃から多数寄せられたので、山口敏太郎事務所では”自己責任”において本人の判断で見るようにブログ妖怪王で公開に踏み切ったという)


 その言葉を裏付けるように番組で紹介された死者5名、病気3名、倒産3社というのも、取り扱おうとしたメディアの関係者、もしくはその近しい人物のみである。

 
 一方で、メディアの関係者であっても「絶対に呪いなんて無い」という強い信念があればこの呪いは回避できるようだ。


 ひとつ例を紹介すれば一時期、呪い面を管理していた漫画家のO氏はこのお面をかぶり、ふざけて踊っても不幸のひとつも起こっていないのだ。また、山口氏自身も「これは偶然にすぎない」と強く心に言い聞かせているからだろうか。呪いの連鎖を受けていない。


 山口敏太郎氏いわく「『呪い』というのはネガティブな心が引き起こすもの。気にして生活するのが最も怖い呪縛である」としている。どちらにしろ、生で取材したメディア関係者とその近しい人のみに起こる連鎖のようであり、一般の視聴者は心配することではないようだ。

(中田ゆうじ 協力・山口敏太郎事務所)


この文中にある

呪い面を管理していた漫画家のO氏はこのお面をかぶり、ふざけて踊っても不幸のひとつも起こっていないのだ。また、山口氏自身も「これは偶然にすぎない」と強く心に言い聞かせているからだろうか。呪いの連鎖を受けていない。

とは誰あろうオレ様のことだ。

ただし、面を被ったのは事実だが踊ってはいない・・・と、思う。いや、踊ったかも知れない。たぶん踊っていないと思う。(笑)

オレがこの呪い面を預かったのは、最初千葉の山口事務所にあった呪い面を岐阜の山口事務所東海支部に送ったところ、東海支部でも嫌がって千葉に送り返し、送り返した瞬間に撮影用ビデオカメラが故障。

そして送り返された千葉の事務所ではスタッフのお身内がお亡くなりになるということがあり、行き場を失った呪い面を、山口敏太郎が「巨椋さんなら大丈夫だろう」と送りつけてきたのである。

オレはこのお面がアンビリバボーに使われるまで預かっていたが、その間に特に不幸な目にはあっていない。

強いて言えば、東北大地震があったが、もちろんそれはお面のせいではない。
漫画の連載が終わったがそれもお面のせいではない。

一方、いいことはたくさんあった。
預かっている間、けっこう女の子にモテたし。(笑)
いい友達ともたくさん知り合ったし。

いま携帯にこのお面の写真が入っているけど、「見るのも嫌」「見るのも怖い」という人がたくさんいるので、ここで公開するのはやめておくけど、そんなにこの呪い面を嫌ってやるなよ。嫌われるとどんなものでもイジけるものだよ。