ぼくがエロスとバイオレンスの作家になろうと決心したのは、映画「エマニエル夫人」と「燃えよドラゴン」を思春期に観てしまったからです。
では漫画ではどんな作品から影響を受けたかというと、やっぱり永井豪の「デビルマン」
最終話近くに、恋人のミキちゃんは「正義の人間たち(ご近所の皆さんだと思う)」に裸にされ、首や胴体がバラバラにされ、ミキちゃんの弟の小学生は、生首を切られ、お父さんやお母さんも全裸にされて、逆さ釣りにされて殺されるのね。
ぼくがいまでも大嫌いな「正義を名乗る善良な人たち」に!
※善良な市民の皆さんに、首を切られてしまうヒロインのミキちゃんと友達。
小学生のときに読んだのだけど、子ども心に「人間ってそうだよなー」って思ったことを覚えてる。
そのあと、山上たつひこさんの「がきデカ」を読んでビックリして、世の中にはスゲー漫画家がいるなーと、感激のあまり遠方に住んでいた友人に電話して「お前も読め!」って言った覚えがある。
やがて「マカロニほうれん荘」っていう「がきデカ」の上をいくリズムのギャグ漫画が出てきて、ビックリしたり、その流れの「パタリロ」が出てきて、「オレもこんなおもしろい漫画を描きたいなー」なんて思ってた。
あと、少女マンガなのに、NATOとかKGBとかの国際情報機関が出てくる「エロイカより愛をこめて」なんていう漫画があって、この作品にはずいぶんと影響を受けました。いまでも読み返しますけどね。(笑)
ちなみについ最近読んだ本はコレ。
エロイカの著者、青池保子さんの本です。
いまは文庫本でも売ってるらしい。
こういった漫画の影響を受けて、巨椋という人格ができあがるわけですね。
え?
最近の漫画ですか?
古代ローマのお風呂漫画の「テルマエ・ロマエ」とか、腐女子漫画の「海月姫」、「聖お兄さん」とかかなあ。
巨椋修拝