巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

人間はエロのために生きているのだ

エロス 1 [Erōs]


(1)ギリシャ神話の愛の神。有翼で弓と矢を携える。神々のうちで一番若く、時代が下るとともに、若者から少年・幼児へと姿を変えて描かれる。文学・美術では、アフロディテの子とされることが多い。ローマ神話のキューピッドと同一視される。


(2)愛。智など自分に欠けたものを得たいと求める衝動として、プラトンによって用いられた語。


(3)性的な愛。


(4)フロイトの用語。性本能・自己保存本能を含む生の本能をさす。

三省堂提供「大辞林 第二版」より)

エロスとは、『生きる力』であり『生命力』であり、『性欲』であるようなのだよ。


性欲をかわゆく表現すれば『キューピット』みたいな形になるらしい。(笑)


つまりは、人間が生きるとは、それだけでエロなのだよエロ!


少し前に


人は死の世界を彷徨するためにSEXをする


なんてことを書いたが「生きる」ということは「死ぬ」ということとセットなのである。


否、セットというより、いま生きている我々にとって「死は、生の中に内包されている」といってもいい。


エライ学者さんがいうには、人間が生きるために使っているエネルギーのうち、95%は性欲か、それに関係することに費やしているらしい。


残りの3%で食べることを。あと2%くらいで他の仕事のためにエネルギーを使用しているというのだ。


つまり、我々がいま生きているのは、エロのためなのだ。


エロスの反対語、タナトスについて調べてみよう。

タナトス [(ギリシヤ) Thanatos]


(1)ギリシャ神話で、「死」を擬人化した神。


(2)フロイトの用語。攻撃、自己破壊に向かう死の本能をさす。

三省堂提供「大辞林 第二版」より)


エロスの象徴、SEXには、どこかに攻撃性があり、他者破壊衝動のようなものがある。


一方タナトスは自己破滅であり、 生きている人間にとって、生者が死の世界を彷徨うことは魅力的なことなのだ。


だからこそ、宗教には必ず死の世界についての官能が語られているのであろうよ。


人間はエロのために生き、生きている限りエロなのだ。



命短し恋せよ人間


恋のできなくとも、せめてオナニーでもいいから励めばよろしい。