人間の行動というのは、かなりの部分、遺伝子に支配されていると言われているのだけど、それは過去、人間が人間になってから、あるいは人間になる前の猿やそれ以前の記憶や本能が、かなり大きく影響を与えるいるそうなんですよ。
例えば、人類は人間になってから10万年ほど、狩猟採取で生計を立てていたわけだ。
農耕牧畜は、1万年くらいだから、狩猟時代の遺伝子が色濃く残っているといわれているのだよ。
そして縄張り争い権力闘争としての戦争、殺し合い。
これも人間の本能として、しっかりと根付いている。
例えば、ぼくたち人類がどんなことを面白がるか、どんな遊びがあるかというと、【ハンティングごっご】とでもいうべき遊びが、大変に好まれるのだよ。
それは、【狩る側・狩られる側】の両方がある遊びが好まれるんです。
また、狩猟にかなり近いものに戦争があるんだけど、戦争もまた【ハンティングごっご】と言えなくもない。
例えば、鬼ゴッゴ、かくれんぼは、モロにそうでしょ。
サッカーもそう。
陸上競技のほとんどは、戦争の競技化だし、格闘技もしかり。
逃げる・追う・戦う・痛めつける・獲物を確保もしくは殺す・支配する・そのために作戦を練る
これが、遊びやゲームのほとんどです。
ギャンブルもしかりで、狩猟というのは、安定供給がある労働ではなく、常にギャンブルなわけで、人類はどの民族も、ギャンブルに類する遊びがある。
そしてみな、ギャンブルに熱中する。熱中しすぎて身を滅ぼす人もたくさんいる。
男女の関係も、極めてハンティングに類似しています。
メスを追うオス。
追われるような誘いをかけて罠にはめるメス。
そしてお互いに、いろいろな戦略や戦術を使い、熱中する。
この狩猟と戦争に基ずく行動こそが、もっとも人間らしい行動様式といえるかも知れない。
と、思っているんですがいかがでんしょ?
そのうちこれをテーマに本でも書くかな。
巨椋修(おぐらおさむ)拝