巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

護憲とは平和を守るにあらず

2年ほど前の毎日新聞世論調査を読んでびっくりした。


毎日新聞が4月28、29の両日実施した電話による全国世論調査で、憲法を改める方がいいかどうかを尋ねたところ、「改める方がよい」は51%になった。「改めない方がよい」は19%、「分からない」は22%だった。】


いや何を驚いたかっていうとね。





この国に“憲法”なるものがあると思っている人がたくさんいるってこと。






ほんとのことをいえば、この国に“憲法”なんてものはないんだよ。






だって“解釈”によって、180度考え方をコロコロ変えられる法律なんて、だれが信用するかっての。




例えば、話題の憲法9条ね。





【1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。



2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。】



自衛隊はどう見ても武力そのもの。


いるだけで威嚇だし、保持してるし。



航空自衛隊が、年間800回やってるスクランブル発進なんて威嚇そのものだしね。




昔、【日本社会党】っていう(ツッコミ担当の)お笑い政党があって、【自由民主党】っていう(ボケ担当の)お笑い政党とコンビを組んでいたことがあってね。



社会党はいつもナンバー2だったんです。



その日本社会党がナンバー1になったことが過去三度ほどあったの。



戦後吉田内閣の後に首相のあと、連立とはいえ社会党が政権をとったことが一回。



土井たか子が党首だった頃マドンナブームとかいって、大人気だったとき。


その後、村山富市が総理大臣になったこともあった。


でもそうやって実権を握ったあと、実務がまったくできなかったり、内部分裂が起こったりしてその後に必ず人気凋落ガタ落ちしてるのね。




その日本社会党のモットーが“護憲”




でも政権をとったとき、これまで自衛隊を絶対認めないっていって、“護憲”を叫んでいた社会党は、あっさりこれまでのモットーを撤回して“合憲です”だって。(笑)




かくのごとくコロコロと解釈が変わる法律なんて法律って言えるのかね?




9条以外の憲法も、そのほとんどが解釈によって、どうにでも考えられるものばかりなんだから、我が国には憲法などないも同然!



よくいう【非核三原則】なんてのもどうにでもなる。



ミサイルの核弾頭を



「これは核兵器ではありません。飛び出す小型原子力発電機という解釈です」


これでOK。


外国に戦争を仕掛けても、いまの憲法で充分。



「これは平和維持活動という解釈です」



いいかね諸君。



近代戦争は、すべて、どの戦争も“平和維持活動”なのだよ。




つまりいまの憲法改憲しようが護憲しようが、多様な解釈ができるようだと、意味がないってことだわな。



もしいまの憲法を変えるとしたら、ぜひ次の一文を加えてほしいものだ。



日本国憲法は文字通りに解釈し、あいまいな表現や解釈はしないものとする』



さて、こういう一文を加えたところで、やっぱりどうにでも好きなように解釈するのが日本人。



つまりこの国には憲法なんてものは、タテマエ以外に存在しないってことだね。(笑)