我が国には、なんとも祟られたとしか思えない不思議な習慣がある。
そう・・・
それが お盆。
何でもお盆になると、先祖や亡くなった人たちが、あの世で苦しむようなことがないように、供養なるものをしなければならないという習慣なのだ。
この魔の習慣は、真夏に行われるのであるが、なにが恐ろしいというと、
亡くなった人たちの霊が、いっせいに家に帰ってくるのだ。
これはコワイ。
まるでホラー映画そのものだ。
姿が見えたらゾンビ映画そのものである!
しかも、8月の14、15日あたりまで、その霊は家に居つくのである。
ちなみに、この霊は、ちゃんと“迎え火”を、焚いて導いてやらないと家にやってこれないし、“送り火”を焚いて送ってやらないと帰らないというやっかいな霊なのである。
ここで考えてみてほしい。
この霊は、ご先祖さまであるはずなのだ。
近いところでは、おじいちゃんおばあちゃんあたりだったりするのである。
それが、自分の住んでいた家に来れないし、帰れず迷うというのだ。
おかしいではないか!!
死んじまったすべてのじじばばが、老人ボケの徘徊癖があるわけでもなかろう。
オレが思うに、みんなだまされてるよ!!
目を覚ませよ!!
なんで、すでにあの世にいって成仏しているはずの、ご先祖にさらに供養をしなければならないんだ?
そうしないと祟るからか!?
ご先祖じゃねえのか!?
なんで子孫に祟るんだ!?
しかも、そんなに大切なご先祖なら、なんでお供えものがナスやキュウリに割り箸をさしたものなんだ??
わからない!
オレ様はわからないぞ!?
なぜみんなはこの恐怖の風習を続けているのだ????
それにこの国の人々は
奇妙なことに、なぜかこの季節の夜に、集団で踊りだすのだ。
人呼んで 盆ダンス!
ある種の生物がある季節にいっせいに、繁殖のためにいっせいにダンスを踊ったりするものがいる。
同じように、この国の人たちは、真夏のある夜に、集団で踊る本能でもあるのだろうか?
この理不尽な、先祖だと騙っている霊どもからの恐怖を忘れるために踊っているのだろうか?????
やはり夏は怪談の季節なのかも知れない。
おそるべし!!
お盆!!
巨椋修(おぐらおさむ)拝