巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

SMの女王様事件


もうすいぶんと前のことでございます。











わたしの主宰する格闘技道場に、SMの女王さまを職業にする女性が体験入門してきたことがございます。











わたしは、不勉強なためその方が、その道では大変有名な女王さまで、夕刊紙にコラムの連載や、主演のビデオを何本も撮っておられるような方とは、知らずに接しておりました。



道場では、二人一組で柔軟体操をやったりするのですが、そのときはわたしと組みました。



女王さまの体は、非常に柔らかく



「ずいぶん柔らかい体ですねぇ……」



と、言ったところ女王さまは














「ハイ、たまに奴隷に縛られますから」
















と、お答えになられたことが、印象に残っております。


女王さまとは言え、たまには立場が代わることもあるんだなぁと思ったものでございます。



わたしの道場では、生徒が仰向けに一列に寝て、順番にお腹を踏んで歩いていくという、鍛錬をするのですが、そのときもその鍛錬法を行いました。



しかし、女性には少々負担が多いので、踏まれることはなく、踏む側に回ってもらいます。





女王さまも、嬉々としてお踏みになっておられました。





練習の後



「もしかしたら、ああいうプレイもあるんですか?」



と、聞いたところ















「もちろんございます。でもあれほど大勢の殿方を一度に踏んだのは初めてでございます」













と、申されたときは、思わず知らず吹き出してしまいました。



さらに、女王様に



「どんなプレイをするのですか?」



と聞いたところ













「そうですねぇ…… 例えばペニスの頭にまち針をいっぱい刺したりします」











などとおっしゃるではありませんか……



それを聞いたときは、さすがに血の気が引きました。




その後、女王さまがいいました。














「オグラ先生、こんどお店に来てください。サービスしますから……」



















サ……サービスってなによ……





もしかしたらペニスにまち針以上なことをされるのでしょうか……














コワイ……















コワイすぎます……




















幸か不幸か女王さまは、その後入門されることなく、わたしもサービスなるものを受けることなく現在にいたっております。




















ホッ……