巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

行く人来る人堕ちる人

おもしろいもので、キリスト教圏の女性は、オーガズムに達するとき

「Come Come」

と、いう。


では仏教圏である日本の場合はどうかというと

「イク、イク」

なのである。


この女性のオーガズム時に発する言葉が、それぞれの宗教観を現しているようで面白い。


「Come」つまり、「来る」でありキリスト教の神や天使が、天国に迎えるために降りて来るという意味と言われている。


では日本の「イク」はというと、仏教圏らしく、涅槃や極楽浄土に行くということを指しているのだ。


つまり、どちらも「昇天」であり、セックスの絶頂は、死の世界に遊ぶことでもあるのだ。

さらにいえば「オーガズム」は“小さな死”を意味しており

「エクスタシー」は“昇天”を意味しているという。


性行為というのは、命の継承の行為でもある。

特に男性は、自分の遺伝子を精子に乗せて、女性の胎内に放ち、自分の遺伝子を女性の胎内で生き残らせようという行為でもあるのだ。


男が精子を放ち、うまく女性の卵子と結合された直後、もし仮に、その男性が死んだとしても、自分の分身である精子は、女性の胎内で卵子と結合し、生きていくことになる。


このように考えた場合、男性は死んだのか?

あるいは、ギリギリ生き残ったのか……?


たぶん、男性は生き残ったのであろうなあ。



さて、本題に戻る。


わたしは「来る女性」はたいがい断らない。


そしてたいがいの女性は、「イク」のである。


さらに女性たちは、「イクイク」とは言わないで、「堕ちる、堕ちる」と、いうのである。
 すみません、すみませんミエはりました。(泣)来る女性もおらず、去る女性ばかりです。もう二度とミエはりません。(号泣) 



自称・堕靡泥(ダビデ)の星の大魔王
巨椋修(おぐらおさむ)拝