巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

予知夢を科学する


世の中には「虫の知らせ」や「予知夢」なるものがあります。

「この前、友達が夢の中に出てきたんだけど、なんと次の日に死んじゃったんだよね」

という例の奴ですね。


世の中には面白い人がいて、人はどれくらいの確立でこのような「予知夢」を見るのかを計算した人がいるのです。

考えたのはノーベル物理学者ルイス・アルバレス博士。

答えからいえば、日本人を1億2千万人として、年間4000件以上もいることになるそうです。

これは前日の夢に出た人の計算ですから前々日なら、その倍の8000件以上。三日前なら1万2千件と、どんどん増えていくことになります。

答えをいえば、予知夢というのは「起きて覚えていた夢」のことで、ほとんどの夢は、翌日には忘れてしまうものです。

つまり、朝目覚めて、「〜さんが亡くなった」という話しを聞いたとき、夢に〜さんが出ていたことを覚えていれば予知夢となります。

覚えていなければ……

それは予知もへったくれもありません。


さて。予知夢の計算式は以下の通り。 

質問 全く偶然に,夢を見たその日に,その友人が亡くなる確率はどれくらいでしょうか。 また,このような偶然の体験は,日本中で1年に何回ぐらい起きると考えられるでしょう。

夢の中に出てくる可能性のある人100人(これはかなり少なめに設定しています)とし,50年後,このうち,半数が亡くなっていると仮定する。


今後50年間に,特定の友人Aさんが亡くなる確率
1/2

Aさんが特定の一日,たとえば明日亡くなる可能性は
1/2×1/(365×50)=2.7×10-5

Aさんのことを50年間に1度だけ夢を見ることにする。(実際はもっと多いはず)

明日Aさんの夢を見る確率は
1/(365×50)=5.5×10-5

全く偶然にAさんの夢を見て翌日彼が亡くなる確率は
2.7×10-5×5.5×10-5=1.5×10-9 

10億年に1.5回の確率


非常に確率が小さい。それがおきたのだから,何かがあったにちがいないと思われる。


しかし,


知り合い100人中の誰かが今晩夢に出て,偶然翌日その人が亡くなる確率
2.7×10-5×5.5×10-5×100=1.5×10-7 1億年に15回の確率

今後50年間にどこかでこの一致が起こる確率
1.5×10-7×50×365=2.7×10-3 2.7/1000の確率

この不思議な体験を報告できる日本人の数を約8000万人とする。

すると1日に
1.5×10-7×8×107=12人

1年間では
12人×365=4380件

こういうことがおきることになる。


 こういう予知夢に出合ったという人が日本中で1年に4000人以上いても少しも不思議ではないそうな。

いや〜、おもしろいね。(笑)


(参考・引用:『超常現象をなぜ信じるのか』菊池聡 ブルーバックス より
計算および文章のは http://homepage3.nifty.com/yoiidea/tyonoryoku/prediction.htm
よりお借りしました)



巨椋修(おぐらおさむ)拝