巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

コンドームがアフリカを救う

何年か前にずいぶんと流行ったものに、「ホワイト・バンド」というのがありました。

一個300円の白い腕輪を買うと、そのうち100円は

「アフリカの貧しい子ども達のために使う」

という触れ込みで、えらく話題になりました。
ところが、その実態はどうもそうではなく、どうやら

「100円はアフリカの貧しい子ども達のための


“政策”


に使う」

というのが本当らしくて、これは限りなく詐欺に近いチャリティー商法だと叩かれたもんです。

いまでもそういった商法や、あるいはマジメに

「アフリカの貧しい子ども達のために“食料援助”のため、ご寄付を……」

という団体がたくさんある。

一面では善意なんでしょう。



でも不肖、巨椋は反対である。



アフリカの貧しい子ども達を増やしているのは、その“善意”、あるいは“食料援助”なのですから。


カンタンにいいますと、アフリカ大陸の多くは、人口爆発に悩んでいるわけです。

その前に飢えがあった。

飢えを救おうと、先進国の“善人”たちが、粉ミルクや小麦など食料援助をした。

その結果、多くのアフリカの人たちは命をつなぐことが出来た。

粉ミルクや小麦で命をつなぎ、栄養を付けた人々は、子孫繁栄にいそしんだ。

多くの子ども達が生まれた。

食糧支援のおかげである。

その子ども達はことごとく飢えに苦しむことになった。

さらなる支援食料が必要になった。

“善意”の食糧支援は増えた。

その食料は、まずアフリカ諸国の軍人に渡った。

次に男達に渡った。

次に女達でに渡った。

最後に子ども達であった。

そのころには、子ども達の多くが飢えで死んでいた。

支援のお金の多くは、戦争のための兵器に使われた。

食糧支援のおかげである。

子どもは次々に生まれる。

生き延びた子どもも大人になり、子どもを作る。

食糧支援のおかげである。

しかし、多く生まれるために次々に餓死する。

アフリカは、エイズ感染者が世界の8割とも言われている。

エイズのために人口が減少している国もある。

しかも人口爆発である。

その一端が、“善意による食料支援”である。


アフリカに食料支援が必要ないなどとは言わない。

しかし、本当に命が大切であると思うのであれば……

アフリカで飢えに苦しんでいる子ども達を減らそうと本気で思うのであれば……


食糧支援よりも、「コンドーム」を寄付するべきなのです。


そうすることによって、過剰な人口爆発はある程度抑えられる。

エイズ感染も、エイズに感染して生まれてくる子ども達も少しは少なくなる。

本当にそう思っているのです。