巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

はんぱ左利きの苦悩

どうも、ハンパヤロー擁護委員会理事の巨椋修です。


突然ですがアンタさんは右利きですか左利きですか?

実を申しますと、わたくしは自分が








右利きか左利きかよくわからないのでございます。
バカだからぢゃないど
バカだからぢゃないど









一応自分では左利きだと思っているんですが、絶対にオレ様は左利きだなんて強気でいう自信はございません。





にゃぜにゃらば



文字を書くときは右手。


絵を書くときは左手。


ボールを投げるときは右手。


お箸を持つのは左手。





と、見事なまでにバラバラなのでございます。



これは、わたくしが幼少のみぎり親が左利きを矯正しようとして完全にはできなかったからなのでございます。

矯正は幼稚園から小学一年生のときに行われたのでございますが、これにはわたし自身、もの凄い苦脳と、悲しみが伴う行為であったことを、断片的ながら記憶してございます。


たぶん小学一年のときだったと思うのでございますが、わたしはまず左手で、「ひらがな」を覚えました。


しかしそれではイカンと思った母だか教師だかが、わたしが文字を書くときの腕を右手に矯正したのでございます

そんなことのどこが、苦悩と悲しみなんだとおっしゃる方がいるかもしれませんが、文字というのは腕で覚えるものでございます。

わたくしは、左手で一度覚えた文字を使えなくなり、右手で同じことを繰り返さなければならなかったのでございます。

それも親や教師に叱られながら

もう泣きながら

洟たらしながら




幸い、お箸の方は矯正をあきらめたらしく、いまでも左手で食べています。

というかお箸が矯正されなかったというのは、教師によって文字を矯正され、お箸は家庭の問題ですから矯正されなかったのかもしれません。



左利きを右利きに矯正すると、ときとして吃音などの言語障害や、心身症などになる場合があるのでございますよ。

まあそれだけ精神的ダメージが大きいということなのでございましょう。
嘘だと思うなら、いますぐ右手でやっていたことを左手でやってみれば、わかります。




すごいストレスだから




それも権力者から、監視されたり怒られたりしながらやると、心身症にもなろうというものです。


自分はもしかしたら、ADHD(注意欠陥多動障害・注意が散漫で落ち着かない障害)かもしれないと思うこともあるのですが、ADHDで、左利きあったといわれている人物の中にはレオナルド・ダ・ビンチ、アインシュタインモーツアルトといった人物がいるのでございます。


海外とはいえ、昔のことですからこの人たちも矯正に苦しんだと思われます。

この人たちは成功したから良かったものの、そうでなければ












迷惑な変人









もしくはバカ








ということで終わってしまっていたことでございましょう。


ハンパ左利きの苦悩としては、わたくしはいまでも右と左の判断が、一度考えないとできません。

子どもの頃は、





「右はお箸をもつ手でしょ」




といわれても、わたくしの場合、お箸をもつのは左手のワケで





「じゃあエンピツをもつ手でしょ」




と、言われたところで、わたくしの場合、文字は右手、絵は左手で両方を使うワケですから混乱することこの上ございません。


めったに行かないボウリングなどの場合、どっちの手で投げるかを迷ったりもします。

ビリヤードをたまにやるのですが、最初のころは、サウスポーで構えるのか、右利きで構えるのかをずいぶん迷いました。

ちなみにボウリングの場合、右手で投げた方がアベレージがよく

ビリヤードの場合は、サウスポーで突いた方が成績がいいので、いまはそうしているのでございます。


また、冬場に困るのは、漫画を描く仕事をしている場合、文字を書くときは右手で書くのですが、しばらく文字を原稿に書いたあと、絵を左手で描くことになります。

そのとき、使っていなかった方の手は、冷えてしまって暖まるまでうまく動かないことがあるのでございます。


おそらく完全な右利き・左利きの人には、このような苦悩はないのでございましょうなあ……



最後になりますが、左利きの人は平均寿命が右利きの人より10年くらい短いらしい。
原因はストレス……

らしいです。

しかし最近の子どもは昔ほど、ムリヤリ矯正されることも少ないようですから、それほどでもないと思われます。

左利きは、もって生まれた「才能」もしくは、「個性」ですから、そういったものをムリヤリ殺すのはいかがなものかと思います。