べつのブログに書いたものをちょこっと書き直して、コチラにも載せてみました。
問い:心理学は役に立ちますか?
答え:ほとんど役に立ちません。
問い:心理学は科学ですか?
答え:ほとんど文学や占いのジャンルです。ちょこっとだけ科学。(笑)
心理学を学んだことがある人で、この文を読んで「ムッ」っとした人は、心理学をちゃんと学んでいない人です。
ちゃんと学んだ人は、もっともだとうなずくことでしょうね。
心理学の一分野であり、現在病院などで、使っている精神分析学などは、ハッキリと擬似科学と断じる科学者もたくさんいるくらいです。
現実の話しとして、心理学者が人の心がわかるとすれば、凄いことになっているはずです。
心理学を修めた人が政治経済を席巻するとか、もの凄い人気者になっている人がたくさん出てきてもおかしくないハズなんですね。(笑)
また、現実として精神医学を急速に発達させたのは薬学ですし、人の心を解明しつつあるのは心理学ではなく脳科学であったりします。
心理学は、「実験」をすることで心を知ろうとしましたが、その実態はせいぜい白ネズミの実験から出てはいなかったりします。
では、人間を対象にした「臨床実験」ではどうか?
1984年に日本心理臨床学界のシンポジウムで、当代一流の心理臨床家が集まり、ある人物の「ロールシャッハテスト結果」の解釈をしたことがあります。
「ロールシャッハテスト」というのは、紙についたインクの染みを患者が、どのように見るかというのを聞き、その患者の心理を探ろうというもので、現在でも病院などでも、よく使われている方法であり、また大学の心理学科でも、教えているテストなのです。
で、結果はどうであったか?
全員違った解答が出てきた。(笑)
「ロールシャッハテスト」だけではなく、いま就職試験などで行われていたりする心理テストは、ほどんど役に立たないというのが、まじめな心理学者の意見であったりします。
大きな殺人事件のときなど、精神鑑定が行われますが、これもかなりいい加減で、鑑定医によって結論が全然違うなんてことはめずらしくない。
そのいい加減な鑑定で、「死刑か入院か」が決まってしまう場合だってある。
ところが、心理実験や統計は、そのときの学者の匙加減や状況、環境、考え方で大きく左右されるものであったりするもののようだからです。
例えばこういう実例があります。
ある小学校の用務員が、働いていた学校の教員のポットに、精神安定剤を入れて飲ますという事件が起きました。
その用務員は逮捕。
精神病と判断され精神病院に措置(強制)入院。
39日後に退院。
その男は、2年後に大阪の池田小学校に押し入り、7人の児童を殺します。
犯人の名前は、宅間守といい、彼の人生は、暴力、レイプ、詐欺、家庭内暴力で満ちており、そして彼が逮捕され、刑務所に行ったのは、強姦事件の一度だけでそれ以外では、何度逮捕されても不起訴ということが多かったりします。
理由は精神病院に入院歴があり、もちろん『精神鑑定の結果で』不起訴なわけです。
精神病を詐病(病気を装うこと)して、犯罪を繰り返していたとも言われています。
実際、彼は働いていた学校で、精神安定剤入りのお茶を飲ませて逮捕され、措置入院した後、医師に
「あれは罪を逃れるために幻覚幻聴が聴こえると言っただけ」
と、主張。
つまり、自分は精神病ではない、詐病であったと主張していて、医師のそれを認めて39日目で退院を許しています。
つまりつまり、精神病患者として、拘置所や刑務所ではなく精神病院に送られ、病院で患者が「オレは罪から逃れるために、病気と嘘をついたのだ」と主張。
その言葉を精神医が受け入れ、「この人は精神病じゃありませんから退院です」と、拘置所や刑務所に送り返すのではなく、一般社会に出しちゃったわけです。
その後なぜか傷病手当金を要求。
精神分裂病のため労働ができないとして傷病手当金を申請し、傷病手当金、月20万円が支給されています。
約一年半後、傷病手当金が終了したので、こんどは精神障害者年金を請求。
池田小学校での犯行まで障害者年金は、月々支給されておりました。
現代の現在の心理学、精神医療では、詐病かどうかもハッキリとわからないというのが、実情のようです。
こういった事態を見ていると、つくづくと「精神鑑定」「心理テスト」ってなんだろう?
と、思わざるを得ません。
もし犯人に対して、正しく「精神鑑定」が行われていたら……
「精神鑑定」が信用のおけるものであったとしたら……
池田小学校の事件は起きなかったハズなんです。
また、次の事例もあります。
「平成16年版犯罪白書のあらまし」によると
「(4) 精神障害者の犯罪
平成15年における一般刑法犯の検挙人員のうち,精神障害者は999人,精神障害の疑いのある者は1,655人であり,両者を併せると,一般刑法犯検挙人員に占める比率は0.7%であった。また,罪名別検挙人員に占める比率を見ると,放火の14.3%,殺人の8.4%が特に高くなっている。
心神喪失により不起訴処分になった324人の罪名を見ると,殺人(71人)が最も多く,次いで,放火(58人),傷害(41人)の順であり,精神障害名は精神分裂病(統合失調症)が225人と最も多い。
また,不起訴処分になった者のうち心神耗弱者と認められた280人について見ると,罪名は傷害(73人)が最も多く,精神障害名は精神分裂病(統合失調症)が148人と最も多い」
「精神障害の犯罪者は、一般に比べて少なく、凶悪犯罪者のほとんどは覚せい剤や麻薬中毒のせい」
という人がいます。
確かに、軽い犯罪は少ないんです。
上記の「平成16年版犯罪白書」においても、「一般刑法犯検挙人員に占める比率は0.7%であった」と、かかれています。
しかし、凶悪犯罪となると一変する。
「罪名別検挙人員に占める比率を見ると,放火の14.3%,殺人の8.4%が特に高くなっている」
つまり、自転車泥棒や万引きといった犯罪では、少ないんですが放火や殺人といった凶悪犯罪は、とても高くなっているということは、事実として関係者は知っておいた方がいい。
では、次に触法精神病患者(犯罪をした精神病患者)はどのような病気が多いのか?
「平成15年版犯罪白書」によるとこうある。
「精神障害名別で見ると,多い順に,精神分裂病(465人),そううつ病(58人),アルコール中毒(42人)となっている」
この犯罪白書を信用するとすれば、前述した
【“人権派”とか、“人道主義者”と称する人が精神障害の犯罪者は、一般に比べて少なく、凶悪犯罪者のほとんどは覚せい剤や麻薬中毒のせい」】
と、いうのとはずいぶんと違います。
かくのごとく「精神鑑定」は「心理テスト」と同様に、極めていい加減なものです。
おせじにも科学的と言えるものじゃない。
なぜか?
科学とは、同じ条件であれば、誰が行っても同じ答えが出るものであるのです。
医者や心理士によって、全然違う答え、病名がでるようでは科学的とは言えません。
また、池田小の犯人が証明してみせたように、病名を偽ることも可能。
残念ながら、現代の心理学や精神医学では、人の心は解明できないというのが、現状のようです。
後、心理学をやっている人の打ち出の小槌。
「潜在意識」ってのもありますね。(笑)
心理テストとかで、二言目にはいう人がいるのね。
「あなたは表層意識では、そう思っているかも知れませんが、“潜在意識”では違うのですよ。潜在意識とは“無意識”の意識のことで、表層意識は、氷山の一角で、本当は潜在意識が90パーセントなのです」
こう言われたら素人はどうしょうもない。(笑)
なんといっても、無意識の世界は自分ではわからないんだから。
じゃあ、誰がわかるの?
わかるのは心理学者か精神科医のみ。(笑)
もう心理学者や精神科医の匙加減で、あなたの潜在意識は決められてしまうのです。
あの極めていい加減な心理テストや 精神分析、それに問診の結果ね。(笑)
いかに心理学がいい加減かおわかりいただけましたでしょうか?
でも、心理学を学ぶと良い点がないわけじゃないんです。
多少は学ぶところがある。
一番大きいのは、心理学を名乗るいい加減な言葉に騙されにくくなるってことですね。(笑)