巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

バイブレーターの歴史


以前、腰を痛めてしまったとき、電気マッサージ器を買おうと思ったことがあります。

しかしそのときその瞬間! わたしの灰色の脳みそは、ビビビと電流が流れ、たちまちピンクに輝く脳みそに変身したのでありました。

そのとき、わたしの脳みその中に閃いたのは、過去に観たことがあるAVのワンシーン。



そう、電気マッサージ器を使って、AV女優を責めているシーンだったのです!



「ま……、まてよ、オレがいま、この電気マッサージ器を買うよな。

とうぜん、ふとんの上とかに転がしているよな、

そこに友だちとかが遊びにくるよな。

すると、友だちは絶対、巨椋はこの電動マッサージ器を使って女どもを責めていると想像するに違いあるまい!!」


う〜む……

この誤解を受けるリスクをとってまで、電動マッサージ器を買う必要があるのか……

わたしは悩みました。

すると、またピンク脳みそにビビビと電気が走り、いつか読んだ【鬱の力】という五木寛之香山リカさんが書いた本の一文を思い出していました。

そこにはこんな内容のことが書いてあったのです。


19世紀くらいのアメリカは、プロテスタントキリスト教文化ですから、性的抑圧が凄く強かった。


特に抑圧は女性に強く、女性が性行為をしているとき、声を出したりすることすら、はしたないとされていた時代であった。


精神分析を編み出したフロイトも女性のヒステリー研究からはじまっているのですが、アメリカの婦人科というのは、そういった婦人たちが、性的欲求を、解消するための場で、婦人科医にいくと、それは治療であるから、女性がいくらいでも大きな声を出すことができた。


それで、アメリカの婦人科医は大層繁盛した。


という内容のことが書いてあったんです。


さらに調べていくと、婦人科医は別に女性患者とSEXをするわけではなく、手技や指技で、女性を満足させていたらしいんですが、それには、医師の体力も、技術も必要になってくる。


そこで編み出されたのが、電動バイブレーター!


最初は医者の治療用として開発されたが、そのうちご家庭でも治療できるようにと、家庭用のバイブレーターが市販されるようになり、掃除機や扇風機などと同じように、どの家庭にもおいてある電化製品になったというんです。


なるほど〜、オレは大昔、女の子の部屋に遊びにいったとき、枕のしたにバイブを隠しているのを発見してしまい、知らないフリをしたことがあったけど、女の子が持っていてもおかしくないわけね。
(参照;大人のおもちゃ事件4 枕の下のバイブ編)


むしろ治療用だったのね……


コレが当時の広告。
肩こり、腰痛に効きます的なことが書いてあるんだろうなあ……


コレが当時の治療の様子。
この場合、電動ではなく水流のアソコに当てて治療しているところ。






と、いうことで……

オレはいま、電動マッサージ器を買うかどうか迷っているのだよ。

やっぱり誤解されそうである。


そして最後にヒトコト。


ちなみに世界的コンドームメーカーである「デュレックス社」の調査によると女性の4人に1人の割合で電動バイブを使用したことがあるそうな。




参考文献;
http://npn.co.jp/article/detail/29825636/
http://eoo.moo.jp/cc/archives/2008/09/2_2.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Female_hysteria