巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

武術はどこででも練習できる


 私は格闘技・護身術の指導をしているわけだが、私の手違いで練習場にしているスポーツセンターが使えないということあった。


 そこで急きょ近くの公園で練習をしたのだが、弟子の中に「へえ、練習って道場の中だけじゃなくてもできるんですねえ」という人がいた。



 そうなのです。練習はどこででもできる。


 というより練習するその場が道場なのだ。


 明治から昭和にかけて沖縄から日本本土に空手道を伝えた人で船越義珍という人がいる。


 船越先生は空手を、本土に伝えるために東京の沖縄県出身者のための学生寮「明正塾」に用務員として残り、6畳の自室で空手の指導をはじめたのだ。


 いまや世界に広まった空手道だが、最初の一歩はわずかに6畳であった。


 空手より先に世界に広まった柔道は、永昌寺というお寺の12畳の居間と7畳が最初の道場であった。合わせて19畳。現在の柔道の試合では50畳、場外の畳数を含めれば128畳の広さなわけで、19畳がいかに狭いかがわかる。


 船越先生や嘉納先生の道場が、特に狭かったというわけではない。江戸時代の剣術道場の広さのほとんどは12〜13坪、畳にすると25畳程度であり土間や庭などを道場と称して稽古するのも珍しくなかったという。


 
 場所なんてどこでもいいのだ。


 狭くてもいいのだ。


 大切なのはやる気。


 これだけだと思う。



巨椋修(おぐらおさむ)
 

 

巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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