巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

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現代は結婚自由競争主義社会である!


 ぼくは20年ほどブライダル情報誌関係で仕事をして、恋愛や結婚について調べることが多いのですが、現代ではほとんどお見合いという形態はなくなってしまっています。『国立社会保障人口問題研究所』が、恋愛結婚とお見合い結婚を対比させたデータによると、

<昭和5〜14年>
恋愛結婚13.6% お見合い結婚69.0%
<昭和20〜24年>
恋愛結婚33.1% お見合い結婚53.9%
<昭和40〜44年>
恋愛結婚48.7% お見合い結婚44.9%


 と、戦前である昭和初期の恋愛結婚は、わずか13.6%しかなかったのですが、昭和40〜44年(1965〜69年)あたりで恋愛結婚とお見合い結婚が逆転します。



 さらに見てみましょう。

<昭和60〜64年>
恋愛結婚80.2% お見合い結婚17.7%
<平成12年〜16年>
恋愛結婚87.2% お見合い結婚6.2%


 と、お見合い結婚はわずかに6.2%と激減。まるで絶滅寸前。
 つまり、いまや結婚はほぼ、恋愛でないとできないに近い状態といえそうです。

 すると…、恋愛が苦手な人はほぼ結婚できないに等しいという、恋愛不器用人間にはちょっと悲しくも苦しい時代がきてしまったということです。
 昔なら、恋愛が苦手という人でも、親や上司、近所の仲人好きな人たちが、相手を探してきてくれたのですが、いまや恋愛という【自由競争】に勝たないと、なかなか結婚できない時代のようです。

 お見合い結婚が結婚の中心であった時代は、共同体が相手を探してくれる【結婚社会主義】であったと考えることもできます。
 つまり、昔の日本はお見合いという形で、親や世間が結婚相手を用意して分配してくれる【結婚社会主義】。

 しかし近代の日本人は【結婚社会主義】ではなく、【結婚自由競争主義】となったようです。

 すると、お見合い結婚がほぼなくなった現代社会に生きる独身者は、結婚の前に【恋愛自由競争】に参加して相手を見つけない限り、結婚のチャンスが限りなく少なくなってくるということになります。

 厚労省の調査によると、30代未婚者のうち4〜5人に1人は処女もしくは童貞であるといいますから、こういった人の中には【恋愛自由競争】というレースに参加すること自体をあきらめてしまった人もいるかもしれません。

 はたして親や上司など、共同体から結婚相手を分配されるお見合い結婚という【結婚社会主義】がいいのか、恋愛結婚という【結婚自由競争主義】がいいのかはわかりませんが、少なくとも現代社会は『モテない独身男女』『恋愛がうまくこなせない独身男女』にとって、お相手探しが大変な時代であるといえましょう。

巨椋修(おぐらおさむ)拝



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