巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

化け物屋敷物語 最終日2


 最終日、お化け屋敷に来たお客さまはラッキーだったかも知れない。

 なんといっても、その日、10名近いお化け役が結集したからだ。

 つまりお化け屋敷内で、お客さまを10名くらいの化け物どもが脅かし取り囲むのである。

 もちろん、わたくしも化け物として参加させていただきました。

 もっとも、しょっちゅう化け物が脅かしていたらお客さまもなれてしまって怖くなくなる。

 よって、終わりくらいの部屋でゾロゾロと出てくるわけですよ。

 で10人くらいの化け物がお客を取り囲む。

 中にはこんな謎の宇宙人も混じっていたりして。(笑)

 さらにお客さまを取り囲んだ化け物たちを蹴散らす正義のヒーローとかも現れたりして。(笑)

 さらにそんなにたくさんの化け物どもに脅かされてやっと出てきたと思ったら、出口の外にさらに口裂け女待ち伏せしていたりして。(笑)


 もうハチャハチャ状態!(笑)


 お化け屋敷の内外では阿鼻叫喚、悲鳴が響き渡る状態でありました。(笑)

 この日は、お化け屋敷開店以来、もっともお客さまが多い日でもありました。

 でも、ぼくにとってもっとも楽な日でもあったのです。

 それはスタッフがもっとも訓練されて最高のパフォーマンスができた日であり、スタッフもい過不足なく、ぼくは以前のように走り回ったり気を使ったりすることがまったくなく、すべて彼らにまかせていれば良かったから。

 もっとも受付さんは大変だったでしょうねえ。なんといってもお化け屋敷に入るのに5時間待ちの状況、受付さんは苦情処理係りでもありますから、相当苦労したと思います。

 最後のお客さまが終わったあと、お化け屋敷2階では「やながもんナイト」というライブイベントが始まっておりました。


 そこでこれまでのお化け屋敷であったこととか、スタッフがやっているロックバンドとか、アートショー、トークショーが行われておったのですよ。






 でお化け役やスタッフたちもみんなそのライブイベントを観に行って、ぼくは最初行かなかったのね。


 なんか、みんなと一緒にライブで騒ぐ気がしなくてさ。


 だから半分閉じたシャッターの後ろで店番やってたの。


(続く)