巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

化け物屋敷物語 まかない天国


 どうもこんにちわ。さすらいの美食家、ビーフストロガノフ巨椋です。


 こう見えてわたくしはこれまで『テーブルマナーの基本』


(※これは一流のホテルマン教育研修のためのいわば教科書なのだ)



『まんがコンビニクッキング』


(※これは貧乏な君たちのような庶民にも美味しいものを食べさせてあげたいという、わたしの清らかで美しい心が書かせた本なのだ)


『勘違いだらけの通説世界の食文化』



(※これは君たちのような無知で愚かでちょっと臭い庶民の者どもに、世界の食文化を教えてやろうと書いた本なのだ)


 といった本を書き、無知で愚かでちょっと臭くて、その臭さというのが濡れた犬のような臭いの人たちでも、美食とは何か? 食文化とは何かを伝えてきた男の中の男がわたしなのだ。


 そんな食通にしてグルマンでいきでいなせで伊達男のわたしが、お化け屋敷でビックリしたことがある。






お化け屋敷が閉店した後に出てくる「まかない」がやたらとンマイのである!!






 ちなみに無知で無教養でちょっと臭い君たちに、念のために教えておいてあげよう。


「まかない」とは、正しくは「賄い」と書く。

 意味は料理店などで、自分たちのために作る食事のことをいうのだわかったかこの無知で無教養でちょっと臭い、しかも濡れた犬の臭いがする君たち!!


 驚いたわたしは、グルメライターをしている某に、


「ウチのお化け屋敷に出てくるまかない料理がやたらとンマイんだよねー、作ってくれるのはヒライさんっていうんだけどさー」


 と、何気に連絡すると、こう返事がきた。







「おまえそれは『全国芽生会連合会』理事長にして、料亭ひら井の平井良樹先生だぞ!! おまえのような無知で無教養でちょっと臭い、しかも濡れた犬の臭いプラス猫の肉球の臭いをほのかに漂わせているようなヤツが食していい料理ではないのだ!!」







 と、えらい剣幕で叱られたわけであるよ。

 で

「でもさ、この前出たのが、フグのてんぷら と肉じゃがで、ヒライさんが「どう? 美味しい?」って聞くから、


「うん、フグのてんぷらより肉じゃがのほうが美味しいですね」


 って答えたら


「そ……、そう……、肉じゃがって20年ぶりに作ったんだけど……」

 ってしょげてたりするんだぜ」


「おまえはバカか!! フグのてんぷらがいかに素晴らしいかがわかってないから、そんなことが言えるんだ! おまえのようなヤツは3日前に廃棄処分になったコンビニ弁当と3日前にとれた生牡蠣と、3日前から放置してるフグのキモでも喰ってろあほ!!」


 と、さんざんにいわれたのでありました。


 それにしてもお化け屋敷のまかないは美味しかった。


 ちょっとビックリしたのは、キュウリのてんぷらが出てきたときね。


 ちょっと想像できないでしょ、キュウリのてんぷら。


 意外とイケるんだよ。マジでさ。


 そしてそのヒライさんとはこんな人。

 いつもこんなスタイルで料理をしてくれていてさ

 って嘘嘘。(笑)


 

 
 こんな感じでいつも美味しいまかないを出してくれました。


 まかないって、その場にある食材とかあまった食材で作ってくれるんだけど、例えば、そうめんや、きしめんにトマトソースをかけて粉チーズを振りかけた絶品のものとか、ぼくたちが、大汗を書いて走り回っているのを察して、やや塩分を濃い目にして作ってくれたり、本当にありがたかったし美味しかった。


 いやあ、料理は人を救うなあ。ヒライさん、本当にありがとうございました。助かりました。(笑)